2006-07-15

猛暑ですね!  NO 1566


 何度か行ったことのある大分県の日田市、昨日の気温が36度7分を記録、私の体温をはるかに超えたその数字に恐怖感。今日は静岡で38度を超え、日本全国が真夏日。熱中症で亡くなった方や多勢の人が病院に運ばれたニュース、何より大切なのが水分補給だそうだ。

 塾生達のブログにも熱中症の心配が書かれてある。派遣会社から単独派遣される司会者の女性、彼女が遺族や参列者に対して孤軍奮闘される情景を思い浮かべながら、何の対応もされない葬儀社が多いことに驚きを感じている。

  体調不良を訴えられた参列者が出れば、最悪のことを考えて行動するべき。時には霊柩車の隣に仕方なく呼んだ救急車が並ぶことだってあるだろう。一秒を争う 急性疾患となれば、そこに「慎重」で呼ばないより「臆病」で呼ぶ行動が大切、葬儀の場で二重の悲しみ発生だけは避けたいもの。素人判断の結果に後悔するこ とだけはないようにありたい。

 今、塾生仲間のファミリーが手術を受けて入院中。掲示板やメールの中に心配の言葉が飛び交っている。みん なやさしい性格、その人柄が悲しみの遺族にホスピタリティという「かたち」で届けられるのだろうが、塾生同士の交流の過程で「やさしさ」が増してきている やりとりを嬉しく思い、日本トータライフ協会のメンバー達のような「悲しみのプロ」の存在が全国に増えてきたことは何よりだ。

 午後に葬 祭ホール「西生野館」に行った。東の空が真っ暗、遠くでゴロゴロ鳴っている。どこかで間違いなく夕立が降っているだろう。<ちょっと降れば涼しくなるの に>と思っていたら地域の役員さんが来館。表から私の姿が見えたので寄ってくれたとのこと。「暑い!外は堪らん。ここは極楽だ」と言いながら、数日前に行 われた地域会館での葬儀の苦労話を伺うことに。

「あんた達葬儀社も大変だろうが、受付やお手伝いをする我々も大変だよ。通夜の蒸し暑さとカンカン照りの葬儀で体調を崩した人もあった。これからは、ここだな」

 そんな会話を聞いていたスタッフが、すぐに営業に関する話題を持ち出したので任せたが、テント、椅子、受付、接待など、地域会館の場合に不可欠となるセッティングが省けることで経費削減が可能になる。

「それって、どのくらい?」という質問に答えた数字にびっくりされたよう。そこでメリット、デメリットについて説明申し上げたらご納得のお言葉。お帰り前に「熱中症で問題があったらお互いが大変だなあ」と結ばれた。

 黒服での参列、強烈な紫外線も夏の季節の恐怖。恥ずかしい話だが、過去にお寺や地域会館でスタッフが倒れて何度か救急車を呼んだ体験もあるが、すべてが若い女性だった。

 昔から比べると若い人達の体力低下を感じている。エアコン生活に馴染んでしまった結果だろうか?

  38度という強烈な気温、そこで心配しなければならないのは環境による体感温度の現実であり、時には40度を超えていることも少なくない筈。それらは我々 日本の現代人の限界をオーバーした世界である。そこでは正常な判断が不可能になり意識朦朧となるのも当然だろう。葬儀の進行中、そんな状況把握のアンテナ サービスが大切だ。

 一方で、葬祭専門式場だからといって安心は出来ない。外から到着された方が「わあ、涼しい」と仰られても、すでにお られる方々には冷え過ぎということもあるからだ。そんな調整をするスタッフの仕事も重要な役割が課せられている。サービスとはグロバールで限界のない世界 なのである。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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