2006-09-19

恐怖の風!  NO 1631


 会合からの帰宅が遅くなってどうにもならず、久し振りに休載してしまった。

  テレビのニュース映像で観る台風の爪あとに衝撃、風速70メートルという南西諸島にも驚いたが、長崎や福岡で50メートル近い猛烈な風が吹いていたとは知 らなかったし、まるでアメリカの映画みたいなことが実際に起きた竜巻の猛威の恐ろしさ。日頃の仕事でも強風に恐怖感を感じている私にとって何より震えが感 じた出来事だった。

 延岡で横転していた特急「にちりん」も何十回と利用したことがあるが、2000年を迎える前頃から鹿児島本線を走る「つばめ型」のソニックや「白いかもめ型」を導入してきた日豊本線で、40数トンもある古くて重いタイプの特急列車だった。

<あの電車が浮き上がった!?>なんて信じられなかったが、竜巻が通過した爪あとの中に自動車が何台も飛ばされていた事実もあり、想像を絶するパワーがあったようで被害に遭われた方達のショックを拝察申し上げる。

  前にも書いたがJRの在来線の線路幅は狭軌である。これが新幹線と同じの標準軌だったら横転のパーセンテージが下がる筈。列車が動いている場合には、力学 で計算出来ない不可思議なバランス変化が発生することもあるそうだが、そんなタイミングに強風を受ければ予想外に脆いという危険性もあるだろう。

 航空機や列車の運行にあって気象状況の把握が絶対条件だろうが、ゴー、ストップの判断は臆病であるべき。

 もう随分前の話だが、九州出張の帰路のこと。博多駅で猛烈な強風が吹いており<新幹線が運転されているの?>と不安になった。

当時の「のぞみ」は300系ばかりだったが、こんな風の中で270キロ運転が行われ、定刻運転と聞いたが恐ろしく、博多駅前の都ホテルで一泊し、風が治まった朝の列車で大阪へ戻ったこともある。

  艶歌の歌詞に「天という字は二人と書くの」というのがあったが、人は自分の中に2人の人間が存在していると考えることも面白い。行くべきか、行かないべき かの判断や、スポーツで攻める守るの決断で葛藤するのも楽しいこと。それらが不思議と虫の知らせという結果につながることもあるようだ。

 台風が日本海にあり函館から北海道に近付くみたい。進路に当たる方々は、どうぞ臆病になって対策されることを願い上げる。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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