2006-09-12

覚悟を決めて  NO 1625


「あの日から5年、間もなく追悼式典が」というテレビの報道、「終わりの見えないテロとの戦い」というアナウンサーの言葉に複雑な空しさを感じながら手を合わす。げ(実)に人の世は恐ろしい。

 覚せい剤の幻覚状態で事故を起こしたニュースもあったが、よく利用する名阪国道でトラックが逆走して大事故が発生。死亡したその運転手がかなりの酔っ払い運転だったことが判明。巻き込まれた人達が気の毒でならない。

 福岡で3人の子供達が犠牲になった事故から2週間以上が経った。警察庁が今夜から全国で飲酒運転の検問を実施するそうだが、それでも検挙される人達が間違いなく出てくるだろう。酒気を帯びて運転する行為に対し、それこそ「人間失格」という言葉が浮かぶ。

  出張先で地方紙を読むことが多いが、ベルトやスピードの取り締まり情報を掲載していることがある。<こんなの不公平では!?>と感じても、違反は違反とし て責任を取らなければならず、そこで「他人にやさしく自身に厳しく」という自分を審判と考えるゴルフの本義を思い出す。

 昨号で「ホスピタリティ」に触れたら、「サンサンてるよ」さんのブログ「ねえねえ知ってた?」の本日号でもそのことが。文章構成がグローバル、如何にも彼女らしい世界。

 朝からそんなホスピタリティに何よりゆかり深い大病院へ行ってきた。ハードな状態の中で先月から古傷が痛み出したものだが、40年前から友情関係を結んでいる交通事故の後遺症。これを機に精密検査をと、自宅前のお医者さんに紹介状を書いていただいての行動だった。

 ちょうど50肩みたいな痛さ、それにサンダルで歩き過ぎて痛めた踵のこともある。近所の整骨院のお世話にもなっているが、痛みは何より原因究明が大切で治癒の近道。そこで思い切って整形外科の診察を受けることにした。

 今日は、覚悟していた待ち時間が信じられないほど短く、すぐに担当医師からレントゲン撮影を命じられて一階へ。首から左肩の部分を5枚と足を1枚撮影した。

「頚椎に少しだけ問題があるようです。そんなに複雑な難病でもありませんので心配ありませんが、取り敢えずMR撮影をいたしましょう」ということで後日に予約を取ったが、次に診断を受けた足に問題発見。

「これですね。傷む筈です。骨が尖っており、少し炎症が起きています。手術する必要はありませんが、取り敢えず炎症を抑えるということで注射という方法がありますが?」

 足の痛みは日常生活の行動に支障を来たす。そこで嫌だったが「覚悟しました。注射を!」とお願いした。

「では、こちらの処置室へ参りましょう」と看護師さんの案内。寝台に上がって準備をしてから「痛いですか?」と質問をした。

「皆さんね、足だから痛くないと思われるのですが、これが信じられないぐらい痛いのです。特に足の裏は強烈ですよ!」

 これはホスピタリティの言葉から程遠い恐怖の一方通行ではないか。やさしい表情で涼しそうにそう言われた看護師さん。そこから先生が来られるまでの10分ほどの時間、じっと足を見つめながら血圧が上昇して行くのを感じていた。

 やがて来られた先生が丸椅子に腰掛けられ、看護師さんが用意されたヨードチンキみたいな消毒液を塗られて注射器を手にされた。

「ちょっと痛いですが、我慢して」でチクッ。瞬間に「ギャー!」の衝撃、一瞬にして注射針から足が逃げてしまって叱られた。

「逃げたら注射が出来ないでしょう」と言われ、看護師さんに「抑えておいて」とお願いしたら、その彼女の力強さにびっくり。すぐに「ギャー」が始まって1分少しの激痛の時間が流れ、貧血を感じるほど血圧上昇が。

 確かに足の痛みが軽減したが、今後がどうなるかは分からない。帰宅してから自宅前の先生に報告したら、「足の裏に注射を!」とびっくりされた。

 そんなところで今日の<HOME>接続は「サンサンてるよ」さん。彼女の「ねえねえ知ってた?」へご訪問を。
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