2006-10-09

テレビ番組から  NO 1652


 北海道で台風クラスの風速を記録したそうで、ニュースで耳にした42メートルという数字にびっくりした。

 昨号に書いた山の遭難だが、天候が回復せずに救助が難航しているそう。厳しい状況の中で耐えている人達のことを思い浮かべ、明日こそ好天にと願っている。

 新島近海で遊漁船が転覆、多くの人達が行方不明というたニュースもあった。波が5メートルもある海に小さな船で乗り出すことは、臆病な私にとっては信じられないこと。

山や海の遭難に「臆病」こそ寿命の原則であると提言しながら、生存して発見されるように祈りたい。

 今日は、日曜日。スーパー銭湯巡りを趣味としている友人夫婦がウォーキングの途中に立ち寄り、私の大好物である「おかき」を差し入れてくれた。

 その「おかき」は、これまでに何度か書いたが近鉄大阪線の今里駅近くの店でしか販売されていないもの。確認してみると片道40分ほど歩いてきたそうだ。

 奈良県と和歌山県の境にある山に、彼らがずっと続けている趣味の世界がある。本格的に野菜や果物を栽培しながら小屋まで作り、毎日のように車で通っている。

 そんな彼から興味深い話が。山地の住人の皆さんと大きな檜の木を何本も切ったというのだが、その目的が「高野槙」に陽が当たるようにするためだそうで、その檜を運び出せずにもったいないと嘆いていた。

 高野槙は過日の皇室の慶事からブームになったよう。檜は運び出す人的経費と輸送費を考えればどうにもならず、背負える槙を出荷する方がということだろうが、山奥でそんな「もったいない」ことが行われているとは想像もしないことだった。

 さて、夜のテレビ番組で観たかったものがあった。一つは「富士山噴火のシナリオ」で、もう一つはNHKアーカイブス「国会議事堂」のドキュメントで、どちらも見応えのある内容だった。

 噴火の番組のエンディングで桜島に掲げられた碑の紹介があったが、「噴火は必然、備えて当然」というような格言に納得、富士山の危険性についてもなかなか説得力のある企画だった。

 国会の方は昭和60年初め、中曾根総理の時代だったが、登場する議員の中に懐かしい顔ぶれが多く、その舞台裏の紹介を興味深く見ながら急変した現在の政党政治を考えていた。

 当時にはパソコンどころかワープロすらなかった筈。秘書が100枚の原稿を手書きする光景もあったが、現在では考えられないひとこま。画面に出てくる車も懐かしく、自分が30歳後半だった時代を思い出してしまった。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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