2007-05-23

ホテルのこと?  NO 1869


 最近、ホテル業界の熾烈な競争が話題になることが多い。日経系列テレビのWBSでも採り上げるケースが増え、取材に協力するホテル側の姿勢の変化に驚くこの頃である。

 オープンしたリッツ・カールトン東京の人気も高いようだし、次々にオープンする外資系の進出と相俟って、全国各地でホテル戦争という言葉が飛び交っている。

 そんな中、航空会社系列ホテルが経営権を売却したり、プリンス系ホテルが一気に凋落する現実に世の中の流れを感じながら、耐震構造疑惑が表面化した「アパ」が幕張プリンスを取得したと知って寂しい思いを抱いてしまった。

  自慢することではないが「ホテル 独り言」とグーグル検索すると弊社がトップページに出てくる不思議な現象もあり、ちょっと「エラそうな」ことをしたため ることにするが、ホテルとは、オープンした1年目は何処でも稼働率が高いのは当たり前。そして2年目から急激に数字がダウンするのが常識の世界。それらは オープンが何よりの記念となるブライダルにも顕著である。

 私の出張スタイルは、着替えを入れたバッグとパソコン専用バッグの二つが定 番。そして礼服を携えて移動するわけだが、今回の北海道行きでは、初めて「車輪付き?」で引っ張れる中型バッグを携行、縦と横の両方で手持ち出来ることが 便利で、荷物の多い場合には重宝したいと帰って来た。

 ただ問題は引っ張る際の「音」である。もう少しやさしくて小さな音に工夫出来ないのかと疑問を抱いたし、場所によっては床を傷めるような気がして手持ちしたことも少なくなかった。

 そうそう、上述のWBSの番組での光景だが、一流と呼ばれるホテルのボーイさんの行動に<!?>が。

 彼は、フロントからお客様を客室に案内するところだったが、車輪付きのバッグを引きながら歩き、間違いなく絨毯を痛めていたし、何より案内される側のお客様から「横着なボーイ」との不名誉な称号をいただいたと想像した。

  パソコン社会にあって、利用されたお客様の基本的な情報入手は簡単に整理がつく。リピーターであれば、予約電話を聞きながら氏名や電話番号で瞬時に情報把 握が可能。使用した枕の柔らかさや浴衣のサイズなんて当たり前のレベル。「Lにして」「Mにして」「硬い枕が欲しい」なんて言われたら羞恥の極み。そんな 初歩的なサービスが欠如しているところも多く、「忙しい」とは「崩壊の始まり」という格言を忘れないで欲しい。

 ネット社会は便利で恐ろしいもの。人の心の中に存在する妬みという厄介なものが「苛め」や誹謗中傷という行為に走らせる。ホテルに関する書き込みページにも作為的な世界が見られる。そんな中で「お客様のために!」と懸命に仕事をしているホテルマン達がいる。

 リッツ・カールトンのサプライズ的なサービスに驚嘆する人も多いようだが、私は個人的に「シナリオによりけり」だと考えており「行き過ぎ」を感じると苦痛になる。

世の中に「みえみえ」という言葉があるが、「みえ」に当て嵌める文字で随分と意味が変わってしまう。「観え」「見得」「観得」「看得」「診え」「見栄」など、あなたはどんな文字のサービスがお好みだろうか?
久世栄三郎の独り言(携帯版)
携帯で下のQRコードをスキャンするか
 または
携帯に下のURLを直接入力します。
URL http://m.hitorigoto.net