2007-06-10

集まりと食事?  NO 1885


 私が属している会の役員達が集まり、秋の一泊旅行について話し合いがあった。

 徴収会費が毎月積み立てされているところから結構豪勢な旅となるのだが、奥さん連れの多い中、全員が認知してあたたかく迎える愛人連れの人物がいる。

その人は20年ほど前に奥さんに先立たれ、数年前から病気で視力が急激に悪くなっており、子供の存在もなく寂しい限りの人生だったが、そんな中で素晴らしいえにしに結ばれ、やがて同居生活が始まっ経緯があり、仲間達が心から祝福している人である。

今回の会合で嬉しいニュース、その方が今月中に入籍をされるそうで、秋季旅行の懇親会でちょっとした祝賀会プログラムを考えようということになった。

  そんな一方で、上下関係のない人達での団体旅行とは難しいもの。ゴルフをされる方ならご理解いただけるだろうが、回を重ねる毎に「あの人とは嫌」「あの人 と一緒の組で」というように、コンペですらわがままな要望が出て来るもの。それが旅行となればどれだけ苦労することになるかは歴然で、幹事なんてしたくな いという声が生まれる要因ともなっている。

 こんな話し合いでの私の立場は交通整理。揉め事に進展しないように言葉を選び、それぞれが提案した意見をまとめて着陸地に降下させるように努める。

それらは時にアドバイザー的な立場でもあるし、ツアー・コンダクター的情報も重要なのである。

「ホテルと旅館のどちらがよいか?」も簡単ではない問題。独り参加の方には「独り部屋要望」という人もあり、そんな場合はホテルがお勧めだが、それが旅館となれば予算アップも生じ、本人負担の納得がなければ前に進まないということになる。

 最近の大規模旅館には、そんな事情に対応可能なようにベッドルームを設けているところも多くあるが、それらの調査も幹事の仕事。幸いにも今回の幹事はネット情報に詳しい人物で、すぐにパソコンを開けて確認をしていた。

 候補に挙がった温泉地が3箇所、それぞれの行程と予算が決定され、後日に案内状を送付、返信葉書で多数決ということで議題が終了。そこから旅行に関する雑談が始まった。

  月に一回は夫婦で温泉に行くという人物が面白いことを言い出した。奥さんが旅館好みでバイキング料理が嫌いだそうで、部屋食の旅館限定という条件があると のこと。そこで毒舌で知られる人物が「不倫じゃないのに部屋食?」と茶々を入れ、酒が入ってややこしいムードに。<これは拙い!>と割って入ることにし、 次のように言った。

「大広間でのバイキング、その周辺に設置された専用個室、部屋食の三種が一般的だが、部屋食には旅館側の労力からコス トアップが重なり大規模なところでは難しい。しかし、部屋食には客と旅館両者にとって秘められた問題があり、最近、それが表面化してきている現実も知って おきたいね」

「客と旅館側の両者に?」「それ、何だ?」とシーンとなったところで解答を。それは、料理の香りが部屋の中に残るということであり、そこで寝ることに抵抗を感じる人も少なくないということである。

 葬儀の専門式場が次々に増えているが、「神仏と共食」という言葉があるように「御斎」という食事が付きもの。上述の問題も考えなければならないし、「御斎」の意義からすると禁煙を厳守するべきかもしれないだろう。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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