2007-05-13

身体に気をつけて!  NO 1860


  手術が成功され、退院の日が決まっていたのに「すぐに病院へ」と突然の電話。信じらない思いで病院に行かれたら、ご主人は集中治療室に。そこで臨終された という悲しい出来事。病名は、私が昨春に手術した病気よりも強烈なタイプ、動脈血管の「乖離(かいり)」というもの、石原祐次郎さんや加藤茶さんと同じも のだった。

 憔悴される奥様のお姿が本当にお辛そう。私より若い年齢でのご逝去。担当責任者である女性スタッフの眼が真っ赤。進行する立場も大変だった。

 手術前に身体の全てをチェックされている筈だが、そこで見過ごされてしまったとすれば残念無念で済まないケース。ふと「頭の先から足の先まで徹底して検査を!」とお願いした昨年のことを思い出してしまった。

 そんな悲しい葬儀を終え帰宅、原稿整理をしてから遠方の式場へ。スタッフが取材をした故人情報を確認しながらメモリアル・ボードのお写真を拝見した。

 やがて通夜法要が始まる前、尺八の製作奏者であられた故人のお仲間の「献笛」が行われるとの情報が。曲名の確認とタイミングを打ち合わせて本番に入った。

  お寺様が退出された後に謝辞を代行、続いて「献奏」という運びとなったが、30数名の方々の演奏は言葉で表現出来ないような素晴らしいひととき、導師を務 められたご住職もお聴きになられていたお姿が印象的。それは何より皆様が故人をお偲びになられる式場空間となっていた。

 明日はご弔辞があり「献笛」も行われる。どんな流れで進めるかとプロデュースを考えながらナレーション創作に入る。

 今日は北海道のメンバーからの電話が。夏に関西で行われる協会の研修会についてのスケジュール確認だったが、1週間後の北海道行きについて無理をお願いしておいた。

 一方で、日本で初めてというセレモニー・ホールがオープンした。ペットのブライダルから葬儀までという専門式場だが、究極のホスピタリティ・サービスが構築され大きな話題を呼んでいる。

 形式的なペット葬儀ではなく、そこに何が欠けていたかを徹底研究、やっと「かたち」となっただけに中身は間違いなく本物のプロの仕事の世界である。

 弊社が加盟する日本トータライフ協会のメンバー達は、全員が「悲嘆」について真剣に研鑽をしながら葬送の仕事に従事しており、大規模な葬儀式場ホールから家族葬専用というフューネラル・ハウスまで、今、全国的に具現化する行動が始まっている。

 ちょっとお疲れモードで銭湯へ行こうとしていたら電話が、数年前に担当させていただいたお客様からご葬儀の依頼、すぐに遠方に居たスタッフに連絡行い、そこから打ち合わせに走って貰ったが、明け方まで戻って来られるかが心配だ。

 すっと掛け持ちで責任者を担当状況、休ませてやりたくとも難しい。昨夜も深夜に走っていたと報告があったが、葬祭業とは皆様が想像される以上に大変な仕事なのである。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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