2015-06-04

時代の流れ  NO 4210

http://seigasha.co.jp/BSの番組で葬儀について採り上げる番組があった。直葬などの簡素化が潮流という解説もあったが、紹介されていた寺院の住職の発想に驚いた。檀家制度を止めて何宗問わず受け入れるという転換から、宅配便による送骨を始めており多くの遺骨が届くそうだ。

仏教会は危機状態にあるが、危機はチャンスと考えていると発言された住職の言葉が完全に宗教ビジネスをいう思いをしたが、本山がどのように考えられるのだろうかと興味を抱いた。

紹介されていた別のお寺の住職は、西洋でも宗教離れが始まっており、教会に人が集まらなくなっていると言われ、都内に定期的に来られて誰でも参加出来る別院を提供されている。

今日はあるお寺の住職と話す機会があったが、檀家さんの葬儀は導師独りだけというのが大半だそうで、他のお寺から呼ばれることが激減していると語られていた。

仏教会に伝承されることに「雅楽」があるが、昔は葬儀に「笙」「篳篥」「横笛」などの生演奏も行われていたが、最近では本山での行事かお寺の慶讃法要ぐらいしか見ることはなく、宮内庁雅楽部から伝承される人達が少ない現実を懸念するこの頃である。

昨日、自宅のポストに葬儀社のチラシがポスティングされていた。喫茶店で会った常連さんが「えらい時代になったなあ。葬儀社がポスティングするとは」と驚かれていたが、その人物に愛媛県松山市にある「小倉葬祭」という葬儀社が、創業時から一切チラシ広告をせず、その理由は人を送ることはスーパーで物を販売することとは違うということで、今でも頑なに厳守しているみたいだが、地元ではベストワン、オンリーワン企業として認識されているのだからその哲学額がお客様に理解されているのだろうと想像する。

来たる6月8,9日と、横浜でフューネラルビジネスフェアが開催されるが、時代の背景からから多種多様の出店企画があるようだ。はっきりと「囲い込み」という言葉を謳っている出店社もあるし、葬儀社を下請にして紹介ビジネスとして展開しようという会社もあるが、一方に人の悲しみを慰めたり癒しを目的に創作されたものを提案される出店社もある。

何度か紹介した函館の水引細工で知られる「清雅舎」が発案された「鳳凰」は驚くべきレベルだが、その感性に興味を抱く本物のプロがどれほど存在するか興味深いところである。

過去にその現物を拝見したことがあるが、小さな物から大きな物まで創作された水引細工は見事なもの。

そんなところから詳しい内容は上部リンク「清雅舎」からどうぞ。「鳳凰」も掲載されているので一見の価値あるものだと紹介を。
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