2006-06-23

手を合わすことばかりです  NO 1544


 ブラジル戦を観る人が多いだろうが、日本の勝利を祈ると共に、寝不足で居眠り運転による事故が発生しないことを願っている。

 奈良の放火事件も衝撃だが、静岡の両親殺傷事件も恐ろしいこと。社会学者や評論家達がきっと家庭と学校の教育問題について議論するだろうが、嘆きばかりでは再発が防げないことを学ぶべきだし、そんな背景に大人の非行があることを知りたいもの。

 プロならミスをしない筈なのにミスをして笑われた村上ファンド、一方で騒がれ始めた福井総裁の「素人です」という発言も面白かったし、昔の高利貸しのような表情を感じ始めたオリックス社長の評価も急激にダウンしている。

 そんな暗い事件や腹立たしい出来事の多い中、サイパンのホテルに勤務している姪からのメール、伴侶の転勤からグアムへ移ると知らせてきたが、そこに「おめでた!」情報という嬉しい文字が。

 彼女の結婚式でサイパンに行ったが、やっと授かることになった神秘の命。心から手を合わせて元気な誕生を祈念する。

 ピアノを習っていた頃の幼い姿、また外大時代に英語弁論大会で栄誉ある賞に輝いた時代のことが懐かしく蘇って来るが、誕生する子供を抱く母の姿を想像すると喜び一入というところ。

 背が高くてスタイルの良い彼女、ふとアメリカから帰国してきた娘の体型を思い出し、子供が誕生してからの食生活を考えなさいよと、今からアドバイスをしておこう。

 娘ファミリーのHPを開くとアメリカ生活に戻りたいような記述が目立つ。それはアメリカで最も自然環境に恵まれた地域で生活したからそう思うのだろうが、孫にもそんな心境が生まれているみたいで複雑な思いも。

 さて、何度も紹介申し上げている落語作家「サンサンてるよ」さんのHPを訪問したら、過去に担当させていただいたお母様のご葬儀について触れられていた。

 ネットから始まったご仏縁、やがて事前相談が進められプロデュースと司会を担当することに至ったが、私の生涯にあって忘れられないご葬儀ともなった。

 スタッフ達から手渡されたお写真や資料を拝見し、まず初めに決定したのがご遺影のサイズ。お顔の表情とお召しのお着物の色が素晴らしく、式場の広さから特別サイズで制作、そこから全体像を描くシナリオ構成を進めていた。

  前に書いたことがあるが、ご不幸を迎えられたご当家から葬儀の依頼を頂戴したのはファクシミリだった。日付が変わった深夜にご逝去され、お母様のご終焉の 様子を丁寧な文章で綴られ、結びの部分に「葬儀を依頼したく存じます。お忙しいと存じますが、お手すきの時で結構でございますので当家までお運びください ますように」というような内容に経験のない驚きを感じ、<この方、どういう人!?>と緊張に固まった印象が強烈に残っている。

 喪主を務 められた彼女から「これを会場に」と白檀の香りを流されるように依頼され、確か「華洛」という銘柄のお香が会場を包んでいたように記憶するが、お母様の遺 作となった「吟詠人生応援歌」の内容が素晴らしく、あちこちに散りばめられてあった名文を抜粋して朗読したのを昨日のように覚えている。

「サンサンてるよ」様、愚生や弊社のことに触れてくださり有り難うございました。お母様のことを思い出しながら、ここに<HOME>接続させていただきますので何卒ご海容くださいますよう。      九拝合掌
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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