2006-03-05

銭湯行きの前に  NO 1443


 昨日が嘘のように寒さが和らぎ、春の日差しを感じる中で行われた葬送の儀、創作したナレーションは男性、女性コンビというシナリオだったが、男性部分をアドリブで変更したのは思った以上に暖かかったから。

 原稿を目で追っていたチーフ・パーサーが「また、やっている!」というような表情を見せる。3分ほどナレータ-を担当させたが、何とか「かたち」になってきているようで安堵した。

 司会、挨拶、ナレーションなど、マイクを使用する場合に最も大切なことは自然に喋ること。その「自然さ」にプロとアマの違いがはっきりと出る。

「普通じゃない!」というご親戚の方のご感想、それがどんな意味かはご想像にお任せするが、地方から来られていた方の「いい土産話になった」というお言葉がユニークだった。

 帰社して出張の準備をしていると携帯電話が。ライオンズクラブの事務局の幹事から頼まれ事。メンバーの逝去、会長の弔辞の創作依頼。時間に追われ20分で創作、ファクシミリ送信で確認後に飛び出した。

 決められたスケジュールの中で携帯電話が恐怖の代物、その大半が急を要するもので段取りが狂う。

 便利な文化が不便を迎える。2本の携帯を有する立場、仕事や講演の前にマナーモードに切り替えるが、ポケットの中でのブルブルは精神的に悪い。

 中には<出たら最後!>という困った人物も。一方的に話し掛けられ、こちらの状況説明が出来ないことも。最悪の場合で電源を切ってしまったこともあることを正直に白状しておこう。

 出張から帰宅したのは深夜、銭湯に行きたいところだがその前に打ち込みをと焦っている。世の中は土曜日なのに<何でこんなにバタバタ!?>と思いながら今日の日が流れる。来週はスケジュールがいっぱい。携帯電話が鳴らないことを祈っている。

 最近、「変なオジサン」が「変なお爺さん」になりつつあるよう。髪がどんどん白くなり気が付けば眉毛にも白髪がある。このまま進めば<村山元総理みたい!>と思うと淋しい気持ち。友人が自信有り気に「血管を若くすれば若返りが可能だ」と言った言葉を思い出す。

 スタッフ達が私に多くの仕事を与えてくれるのは「老け防止」の狙いがあるのかも。確かに仕事の現場にいると年のことを忘れることは確か。もうちょっとだけ現役で頑張るかなんて思っているが、ミスが最大のストレスにつながることを知って欲しい。

  今日も音響システムの配線に問題発見、何とか事なきを得たが恐怖の1時間でもあった。静寂の空間、そこで少しの雑音でも気になるのがプロの世界。マイク コードやスピーカーコードの接続地点を全員が知っておかなければならないこと。それだけでハプニングの解決スピードが速くなることもある。

 何事も経験、体験に勝ることなしという言葉があるが、同じ徹を踏まないことが成長の証し。マンネリの中に危険がいっぱい潜んでいることも学びたいものである。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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