2007-09-11

期待しながら  NO 1971


 お通夜での出来事、喪主さんから戒名についてご質問があり、お寺様とご一緒に相談が進められた。

 お仏壇からメモをされてこられたご先祖4名様の戒名にびっくり、偶々その場に私が居てスムーズに進められたように自負している。

 喪主様からのご要望でご親戚の皆様へも説明申し上げたが、まさに特別な戒名。そして葬儀の際、ご祭壇の中央に置かれたご位牌の文字に皆さんが「有り難いこと」と喜ばれているお姿にホッとした。

 このお客様とは不思議なご仏縁、数日前に赤ちゃんのご不幸でアドバイス、その際にスタッフがご親戚の方のことで事前相談を担当してことを知った。

「静かに送りたいのです」というご要望で2日間をお過ごしいただいたが、全ての儀式を終えられお帰りになる前、わざわざ私のところまでお越しくださり嬉しいお言葉に恐縮した。

 故人は「高野山」に深いご仏縁があったお方、それで特別な戒名の背景を知ることになったが、そこには「人に歴史あり」というような物語を感じた。

 4日間続けて「高野山」につながる不思議なご仏縁だが、葬送の儀式を務められる真言密教の重みある後ろ姿には、洒水の儀式の際に聞こえる音などからも、独特の雰囲気が感じられる世界である。

 式場で若い新人社員に教育のひととき、彼はシドニーとサンフランシスコで英語の勉強していたという<!?>的人物、それで日本語の難しさと美しさを学んだと言ったが、日本文化の基本を勉強しなさいとアドバイス。

 そんな時、和室のチェックに入っていた女性責任者からの指導が増え、座布団の向きについて教えて貰っていた。

  我々葬儀社の仕事で「英語」が役立つことは少ないだろうが、過去にご家族が外国人と結婚され、そのファミリーが葬儀に参列をされたということもあり、私の コメントの英訳や、今、何が行われているかのアナウンスが出来ればいいなと思ったことも何度かあったし、外国人の参列の多かった社葬で必要性を感じたこと もあった。

 そう言えば、これまた不思議なご仏縁から交流の始まった女性司会者さんが英語に長けているそうで、弊社としてはバリエーションが拡がったことになるだろう。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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