2007-06-18

仕事後の虚脱感  NO 1892


 日曜日の静かな夜が更けている。明けた週は重要なアポが重なっており大変、ベストの体調で臨みたいと無茶をしないようにセーブしている。

  関係のある女性司会者の方から、大規模の社葬についてアドバイスを求められた。葬儀委員長員長が東京から飛行機で入られるそうだが、スケジュールがいっぱ いで周囲がハラハラさせられるケース。委員長という重責を担うならもっと真剣に考えて行動するべきとの考えがある私、ちょっと強気の態度で頑張りなさいと エールを送っておいた。

 社葬、お別れの会、偲ぶ会などでは葬儀委員長や副委員長、また施主と喪主の両方が存在するケースもあるし、発起人にの名を連ねているケースも少なくない。

 発起人側の勝手な思いで進められてしまい、遺族側との間に軋轢やギャップが生じた出来事も少なくなく、間に入って両者に傷をつけないように交通整理をした体験を何度もしている。

失礼だが、中にはどうにもならない葬儀委員長さんがいらっしゃることも事実で、そんな方には逆らわず、秘書の方を通じて「葬儀委員長のお仕事」という冊子を制作して手渡すことにしている。

その中身には進行やタイムスケジュールも記載されているが、「人を送るということ」「葬儀委員長という重要な役割」などを私の信念を散りばめてあり、目にされただけで相当の緊張が生まれるシナリオ想定が組み込まれている。

  そして結びの章で「救いの言葉」を明記、すべてにアシスタントが付いてフォロー申し上げますと結び、悲しみにくれられるご遺族のお慰めにはご生前の思い出 話が最高のお薬だそうです。故人と深い御交情のあられた委員長様には、何卒、今後のあたたかいご厚情をお願い申し上げますと懇願の文章も。

 ある大規模な社葬、当日の開式1時間前に東京からやって来られた委員長さんだが、前日入りされていた秘書の方から手渡された上述の文章を読まれ、「こんなことだったら昨日から来るべきだった」と、ご遺影に向かわれ謝罪をされた出来事もあった。

「あ なたが司会者ですね」と言われ、そこで名刺を交換してご挨拶。そこから私のペースですべてを秒単位で進めて行くのだが、「プロであるあなたに任せます」と いうお言葉にあ有り難くも信頼を感じ、終わってから「確かに普通じゃないプロだ」で感謝される仕事が嬉しいものである。

 過去に何度も書いたが、すべての進行を終え、ご霊位の返還式が済むとドッと疲れが押し寄せ、脱力感から何もしたくなってペットボトルを片手にスタッフ・ルームに座ってしまうのもお決まりのコースだ。
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