2007-08-13

怖~い話しでした  NO 1943


 開式90分前に「ナレーション創作を!」と連絡があり、猛スピードで取り掛かりながら心配なことが。

 故人の生前のお声が収録されたテープがあるそう。そこで本社からテープデッキを運んで機材の接続変更。「詩吟です」とだけ情報があったが、作品の作者名やタイトルが不明でどうすべきかと悩んでいた。

 ふと思い出したのが祭壇横に飾られていた「免状」の奉書。ご本人は指導者というお立場にあり高度なレベルと推察できる。そこで分けて流すのではなく、ナレーションの中に組み込むバージョンで原稿を創作することにした。

 これで難しいのは演出音楽の切り替え、MD、CDの選曲だけではなく、それぞれを抵抗なくオーバーラップさせるテクニックを要するから。そこで前半を私が担当し、テープからCDに変わった部分から女性司会者がナレーターを担当する形式で書き上げた。

 時間の関係でメールで送ってもプリントアウトが間に合わないし、原稿そのものを担当者に確認させて変更可能なようにパソコンをそのまま司会席に置き、思うように書き直しなさいとチェックをさせた。

 受付に地域の役員さん達が座っておられる。「ここでよかった。外でテント内の受付だったら倒れるよ」と笑いながら本音を。私自身も副会長ということからすると、受付に座らなければならない立場にもあった。

 心配していた遠方のお寺様だが、運転手さんを伴われて十分な余裕でご到着されて安堵。式場での記録写真撮影を終えたところで葬儀委員長さんと喪主さんを伴ってご挨拶。予定通りの時間ですべてが流れた。

  この季節、入場される瓜破斎場がお墓参りの車で渋滞が発生する。その影響でひどい時は入り口から奥まで1分で行けるところを15分ぐらいも要することもあ るが、今日の霊柩車、ハイヤー、マイクロバスの皆さんが相談、「裏道」を利用して時間短縮が出来たようで、その分「御斎」の時間がゆっくりとなったので助 かった。

 さて、前々号の結びに触れた「愛語」だが、今日、届いた達筆な手紙を開けたら正にその世界が。身体の心配をしてくださるやさし い心があふれる言葉に涙が。メールの世界とは異なる日本文化、そこに「愛語」の本義である「禅」という宗教の風を心地良く感じさせていただき手を合わせ た。

 一方で、ご招待から大阪天満で話題を呼ぶ「繁昌亭」で「怪談話」を聞いてきた。ずっと満席のようで人気の高さが伺えるが、ロビーに掲げられた今は亡き落語家さん達の懐かしい顔触れに思い出が甦った。

 学生時代に卓球を教えたことのある人物も、若くしてこの世を去ってしまっていたし、林寺町から百済市場の方へ行ったところにおられた「林家染丸」師匠の独特の笑顔が特別に懐かしかった。

 ちょっと気になったのが男性スタッフの方、態度や言葉遣いが如何にも事務的で冷たい感じ。よほど<説教を!>とも考えたが、同行されていた方々のこともあり抑えておいた。

  こんな場合の説教は、それこそ落語家さん以上の説得力があるよ。彼らもオシャベリのプロだが私もそう。大阪弁ではない日常活用語でじっくりと納得に到らせ る。ひょっとしたら、次回に行った際にはやるかもしれない。なぜなら他府県から来られる方々に伝わる大阪のイメージダウンが嫌だからである。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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