最新 最古
2005-12-13

師走の社葬?  NO 1362


 朝から社内ネットランに不具合が生じ、パソコンで打ち上げた原稿がプリントアウト出来ない状況にあった。

 事務所内のプリンター全てが機能せず、緊急を要するデーター送信で大問題。メールの送受信も私の無線ランに頼るしか道はなく、重いデーター受信に時間が掛かってイライラが募った。

 厳寒の中の出勤、朝からこんなハプニング発生では血圧が上昇する。そんな状況を関係者に連絡したところファクシミリ受信が急増した。

 IT機器の専門家が来社してくれたのは午後、原因は接続端末機の故障。新品に取り替えたら復旧することになったが、早速メールを開けたらトップに16分40秒分の音声メールが。<ひょっとしてこれが原因かも?>なんて思ってしまった。

 今、北海道のHBCラジオで流されている「天国のあなたへ」というメッセージCMが話題になっている。葬儀を体験された方々の思いを綴られた手紙を監修されたものだが、視聴者の皆さんに好評を博しているのは実際の出来事だから。

私 も耳にしたことがあるが、それらは葬送の「かたち」を改めて考えさせられる深い意味を感じるもの。耳にされたら「そうだよね」「よかったね」という温かい ハートが伝わってくる。流石は日本トータライフ協会加盟業者らしいと、苫小牧市民斎場、室蘭市民斎場さんの「愛と癒し」のサービス提供に拍手する。

 さて、師走の葬儀はご遺族も参列される方々も大変だが、この時期は、日を改めて社葬を執り行われる場合に悩む問題がある。年末に全国から参列いただくことは難しく、それこぞブーイングということになるからだ。

  では「年が明けてから」と考えることにも問題が。「新年早々に!」というブーイングが発生する。一般常識論として社葬は「満中陰」までにという考え方があ るが、「偲ぶ会」「お別れの会」などホテル葬の流行があり、それらに捉われることなく進められる傾向があり、1月を避けて2月入ってから行うというケース が多くなっている。

 しかし、50日以上も経過した場合「お別れの会」より「偲ぶ会」というケースが無難であることは確か。ホテル側は「お客様の仰せの通りに」という姿勢なので取り返しのつかない「恥」という問題も秘められている。

 施主である会社とホテル側で勝手に日時と「タイトル」を決定され、プロデュースを依頼された時点でアドバイスを行い、「えらいことだ」と日時とタイトルを変更されるケースも少なくなく、中には会場であるホテルを変更されたケースもあった。

  社葬の告知は「ご案内」ではなく「通知」が常識、それが「偲ぶ会」や「お別れ会」になったらどうするのか? そんなところに私のプロとしての文章創作が求 められてくるが、世間には何もご理解されずに進められて恥を掻くことも多いもの。しかし、一方に、それを受けられた側も気付かれないのも恥ずかしい社会現 象かも。

 それを通知状の文や司会進行という会場空間の中で感じさせるのも私の仕事、それがプロデューサーとしての最も大切な責務だと考えている。

「流行は業者が創る」という言葉がある。ホテル業界は「偲ぶ会」「お別れ会」に飲食という「おもてなし」を発想した。そこに出入りするフラワー会社は意味のない大きな祭壇を売り物にした。しかし、その空間で何を行うべきかを無視してしまったところに将来の凋落が見える。

  大きな祭壇って必要ですか? 料理って、いっぱい無駄があるのでは? その前に大切なことがあるでしょう? 故人と遺族を忘れてどうするの? というのが 私のプロデュース。祭壇なし、料理なしでも納得が生まれる会場空間の完成は可能である。それは「会場」を「儀式空間」に神変させることによって「式場」に なるからである。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
携帯で下のQRコードをスキャンするか
 または
携帯に下のURLを直接入力します。
URL http://m.hitorigoto.net