2014-07-17
半世紀の流れ NO 3897
昨日のニュースに寂しい記事があった。山水電機が倒産というものだったが、若かりし頃にオーディオに凝っており、山水のアンプなどに魅力を感じていた。
オープンリールのテープレコーダーは「AKAI」が有名だったし、トリオやパイオニアなども忘れられないメーカーである。
何度かお世話になった理容店のご主人がオーディオマニアだったみたいで、店内に流れていた音楽の音質が半端じゃなく、確認してみると山水も入っていた。
随分と凝っておられたようですねと聞いてみると、「道楽で」と表情を崩されたが、互いが昔のメーカーの社名で盛り上がったので印象に残っている。
昔は現在と違って真空管の時代。温まるのを待つという機種もあったので懐かしいが、この半世紀で想像以上の進化となっている。
さ て、この10月で東海道新幹線が開業してから50年を迎えるが、JR東海が期間と席数限定で信じられない格安企画を発表していた。東京と新大阪間で普通車 指定席が6000円弱なのだからそれこそ破格。JRの登録会員という条件が設定されているが、こんな事実を知った人達は自分が正規料金を支払って利用して いると思うと気分を害する可能性も考えられるだろう。
キャンペーンは自由だが、一部だけが得をする企画は反発を招くもの。多くの人に恩恵が行き渡る発想か、それでなければ抽選のような平等性が基本ではと伝えたい。
東海道新幹線の開通当初は、東京と新大阪間で「ひかり」が4時間、「こだま」が5時間で運転されていた。今では2時間半にまで短縮されているが、死亡事故がなく安全で、世界で最も時間通りに走っていると賛辞されている。
しかし、そんな評価に胡坐を掻かずに正座の姿勢で安全運転に務めて欲しいもの。高速だけにヒューマンエラーが恐ろしく、マンネリの中に危険が潜んでいることも意識したいものである。
「の ぞみ」の誕生には秘話がある。「スーパーひかり」で日に2本の運転だったが、1991年に発表された翌年の3月の時刻表改定が物議となった。早朝に東京を 発車する「301号」が新横浜に停車するだけで「名古屋」と「京都」を通過するというダイヤだったからで、名古屋の地元では新聞記事などにも強い抵抗が生 じていた。
JR側は、航空会社への競合姿勢から東京発で大阪での9時の会議に間に合うという発想をアピールしたかったみたいだが、新大阪を同じ時間に発車する上りの列車は両駅に停車していた。
今日の写真は「NO 3886」で掲載した国道25号線源ヶ橋交差点の同じアングルで撮影したもの。前回は悪天候で「あべのハルカス」が雲の中に半分隠れていたが、今日ははっきりと見えていた。