2015-08-02

忘れられないこと  NO 4268

http://happy-train.net/水冠知人や友人の訃報を知って寂しくなる。自分が迎えている年代がそういう時期になっているのかもしれないが、交流のあった人達がこの世から出立されることは本当に寂しいことだ。

司会のトークで喪主様のご挨拶が終了した際にフォローする言葉があった。それは90歳を超えられた方の場合に使用していたものだが、「ご高齢の方のご逝去には一抹の寂しさがあります。お友達やお知り合いの方々をお見送りされ、ご自分がこの世を出立される時、お見送りくださる方々が少なくなっているという事実です」というものだが、参列されている方々が「そうだなあ」と頷かれる光景ともなっていた。

先月から全国各地の友人や知人からプレゼントが届いていたが、今日も遠方から素晴らしい頂き物が宅配で届いた。

明治年間創業シーラックという商号の静岡県焼津市の会社の商品だが、「鰹本枯節削り3袋」「鰹だしの素スティック10本」「卓上味付海コケ本」「味付ごまふりかけ20本」「さけ茶漬3袋」「のり茶漬3袋」「カニ缶2缶」「鮭ほぐし1瓶」が入っており、食欲の減退する暑い時期に歓迎するプレゼントであった。

昨日のテレビ番組の特集で、戦後70年をテーマに採り上げ、戦時中に軍部が聖路加病院に対する信じられない行動にびっくりしたが、「戦争は人を変える」という言葉を再認識することになった。

聖路加病院の名誉院長として103歳で現役の医師として活動される「日野原重明氏」のインタビューも紹介されていたが、政府の一連の安保法案に関して「医師は誰よりも平和を愛し戦争に反対する」と発言されていたことは重く、我々葬儀社も悲しい光景をいっぱい体験して来ているところから絶対に愚かな悲惨な戦争には反対の姿勢を訴えるべきだと考えている。

最近の安倍総理の日本語をおかしく感じるのは私だけだろうか。前から「語尾を引っ張る聞き苦しい言葉はあったが、「これはですね」「みなさんがですね」という俗に言われる『ですね調』が多くなったのが気になっている。

これは納得させる説得力の欠如を顕著に物語る言葉で、その兆候が現実にひどくなりつつあるようで、その背景には焦燥感も秘められているようだ。

国会で採決をしてから「国民の皆さんにご理解いただくように説明を」とはものの道理の順序が間違っていると指摘されるのは当たり前で、正当化させようと援軍として招いた人達から「違憲」発言が出てシナリオのプロデュースの拙さが露呈してしまった感があるが、周囲にいるイエスマンの中にも足を引っ張る失言をしてしまう人物も少なくないようで、ご本人はきっと嘆いていると拝察する。

さて、「幸せ列車」のコラムで特集として書いているフィクション「女将シリーズ」だが、予想もしなかったほど多くのメールが届くようになり、「記事の続きはどうなる?」「あの後はどうなる?」というような要望が増えている。

もう20本を超える短編小説として掲載したが、まだ20本程度は書置きがあるのでしばらく続けるつもりである。

知人の一人が交流のある「女将さん」にブログの紹介を知らせたら、偉く感謝されたというメールもあったので執筆する側としては恐ろしいが、小説家ではなく葬儀屋とご理解いただいてご笑覧くださることを願っている。

今日の写真はお寺様の装束の中の「水冠」と呼ばれるものである。
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