2013-11-20

思い出したこと  NO 3466


昨日の号で書いた恥ずかしい事実から、ご笑覧くださった方々から様々な情報のメールをいただき恐縮。それによってクリア出来たことを感謝しながらご報告を。

 何度か利用したことのある和風旅館に宿泊した。お世話くださった人物は不思議なご仏縁のある友人だが、この旅館につながる縁がある方。昨年も大変お世話になったことから今回もご無理な中をお願いした。

列車の移動は長時間になると腰痛の症状が出て来る。折角温泉の朝風呂で和らいだ痛みがぶり返すので困ってしまうが、この地の温泉の効能も有り難い。

ある学者が分析された学説が面白かった。温泉の効能で最も優れているのは「温泉に来ている」と考えること。それが精神的なリラックス感を生じさせ。日本人特有の癒しとなると言うものである。

それは強ち間違っていないとも思ってしまう。津軽海峡を眺めながら湯に入るなんて贅沢で最高に恵まれた環境。そこで病的な偏食に対応して貰った夕食も幸せ感をアップさせてくれる。日頃に苦しんでいる足腰の冷えが楽になるのは本当に有り難い。

立ち寄ったお寺のご本堂が素晴らしかった。初めてお会いすることになったご住職は私と同年お生まれだが、お元気ではるかに私よりお若く感じた。ご本堂から庫裏の方へ行く時に感じた「木」の香りが何とも言えず、そこに日本人ならという言葉を思い浮かべた。

ご住職は30年以上も前から保護司を奉職され、長年のご功績から褒章を受けられ、その証しが床の間に存在していた。

床の間の掛け軸に目が留まった。「佛心」と見事な文字が普通じゃないと思ったが、中国の桂林にある世界の「書」の中の日本の三筆と称されたお方の書だそうで、すでにご遷化されたご本山のトップのお方の遺作と知った。

ご仏縁に結ばれるお寺の方で、「書」に造詣深い人物がいるが、中国へ何度も出掛けられて研究されていた当時、わざわざ私のために中国で特注された翡翠の落款をプレゼントくださったことを思い出した。

私の毛筆は「酷い」の一言だが、落款だけはそれらしいイメージがあるのだから凄いもの。この世に存命する限り大切にしようと考えている。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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