2013-11-07

思い込みの隙間  NO 3453


 ホテル業界やデパートの食材偽装問題が続いている。新聞記事には毎日数件の発覚が報じられ、ホテルオークラまで出て来たので驚いた。

  あちこちのホテルで確認出来れば返金に応じると発表していたこともあるが、いくつかのホテルで食事をしたことがあるが、メニューも憶えていないし、返金を 請求する心情にはならないが、中にはここだけは出て来て欲しくなかったというホテルもあり、残念な思いがあるのは本音である。

 もっと発覚する。しばらく続いて収まらないと考えているが、何よりこれから利用される方々が猜疑心を抱かれることが予想されるだろうし、ホテルとデパートは信頼の上に成り立っている環境条文が一気に崩れ落ちたことは衝撃である。

 表面化については内部のトップ会議で結論され、どこも反省では解決出来ない問題で後悔されていると想像するが、問題発覚は意識改革の入り口に立ったと考え、前にも書いたが「ゼロ」からではなく「マイナス」から再出発して欲しいと願っている。

 深い交流のあった一流ホテルの総支配人の話が印象に残っている。食中毒で最も多いのは牡蛎などの貝類だそうだが、ホテル側としては出したくなかってもお客さんの要望から仕方なかったそうで、シーズンを終えるといつも安堵したというものだった。

 体調の悪い人、また高齢者や子供に症状が出るケースもあるが、私は牡蛎や貝類は一切駄目なので心配はない。

そ うそう、友人が山で収穫して来た「キノコ」を調べたら、なんと「毒キノコ」だったことが判明し、プレゼントした人達に電話で伝えて中毒を未然に防いだ出来 事があった。それが「毒キノコ」であるかもしれないということはネットにあった写真で疑問を抱いたからだそうだが、よく似た「キノコ」は問題なく食べられ るそうで、山の地元の人達でも間違う種類で、保健所を通じて紹介をして貰った大学教授の解説で見分け方を理解したと話していたが、被害者に至ることがな かったことは幸いであった。

 昨日の号で温泉の効能について触れ、「温泉に来ている」「温泉に入っている」と思うリラックス感が最大の効 能のように書いたが、ホテルやデパートの食材問題はこれに似て、「ホテルだから安全だし美味しい」「デパートだから安全」と勝手な思い込みに隙間があった ような気もしている。
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