2003-05-16

ウイルスの恐怖     NO 431

 昨日の産経新聞夕刊に、有名な料理人であられる「程 一彦」氏が大きな写真と共に、記事掲載されていた。

 記事内容は、テレビの人気番組「料理の鉄人」に出演された時のことで、鉄人を初めて負かせた料理人となった秘話が取材されてあり、興味深く読ませていただいた。

  昨年の初夏の季節にお母様がご逝去され、ご葬儀を担当させていただいたが、喪主をつとめられた程氏のスケジュールが多忙を極め、祭主様が退出される頃の時 間には式場を出発されなければならず、京都に向かわれる氏に、天王寺駅から特急「はるか」をご利用されるように時刻表を調べてお知らせしたことが思い出さ れてくる。

 さて、今日、司会を担当した葬儀は明治生まれの男性のお方。大日本帝国「陸軍工兵 軍曹」として、お国ためにご尽力をされた 厳しい時代を過ごされたそうだが、信仰心の厚いお人柄で、お寺で行われた通夜、葬儀には、多数の信者さん達も参列され、通夜の回向が終わった際、ご導師が 祭壇に飾られていた「褒章」についてお話をされた。

 信徒の模範となる方で、「一級」の褒章が授与されたとのこと。そんなところから、告別式終了後の謝辞の中で、僭越だったが少しそれらについて触れさせていただいた。

 式場が広く、祭壇は日本的な情緒をイメージし、現代風の花祭壇を設営申し上げたが、デザインと色合いについて高いご評価をいただき、ご当家を担当した部長が喜んでいた。

 通夜で故人をお偲び申し上げる「追憶のひととき」をシナリオ化し、編集した追憶ビデオを放映したが、打ち合わせの際のお寺様からのでご要望で、ご読経を終えられたらご一緒にご覧になられることになった。

 そこで私が通夜のナレーターを担当し、女性スタッフが葬儀のナレーションをという対応で進めた。

 お客様には分からないことだが、葬儀式の始まる前に行われるオリジナル「奉儀」に関し、ちょっとしたハプニングがあった。

奉儀に欠かすことの出来ない備品に予想もしなかった不備が見つかり、急遽、別の物を準備するために約1分間の無駄な時間を消費してしまった。
 これは、大きな反省材料で、スタッフにはよい体験となったと思っている。

 そんな秘められたハプニングの後、女性スタッフのナレーションが始まった。

 <動揺しているかな?>と心配していたが、意外に影響なく5分間を語り抜いてくれ、成長の証を感じたひとときでもあった。

 帰社してから「自信を持ってよい」との言葉を送ったが、一流のプロと呼ばれるまでは「謙虚であれ」とアドバイスをした。

 一方で、恐怖のSARSが大阪に問題発生したニュースを伝えていた。関西方面を旅行されていた人が帰国され、発病の可能性があるような内容だった。
 また、状況が大変な中国ではデマの流布などに厳しい罰則を科す法律が施行されたようで、目に見えないウイルスに対する恐怖は想像以上のもの。心からその終息の日が早くやって来ることを祈るばかりである。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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