2006-08-11
健康談議？ ＮＯ １５９３
ＮＨＫで深夜０時から放送された「日本の名峰」「発表おすすめの山５０」の２時間番組を観てしまった。若かりし頃に出掛けていた山、数は少ないが、当時から長生きし、時間に余裕があるような生活が出来る環境にあれば、登ってみたい多くの山の存在があった。
第一位に選ばれたのは富士山、続いて槍ヶ岳、岡山と鳥取に在する大山が第三位となっていたが、視聴者から送られてきていたメールの文章が素晴らしく、そこに山の晴らしさのすべてを凝縮する格調高い番組となっており高い評価を贈りたい内容だった。
「夫婦で何回も出掛けました。夫が亡くなってからもずっと登っています。私の心のよりどころに」というような文章も多く、そのメッセージにプロでは出せない見事な味のある表現に感銘を受けた私だった。
さて、山には健康でなければ行けないが、周囲に病院通いの人達が多く、顔を会わす度に互いの様子を話し合う。そんな中、日課の喫茶店に入ろうとすると馴染みの常連客が追い掛けてきた。
いかにも心配そうな表情。席に座ってコーヒーの注文が終わったら、すぐに切り出してきたのが血液検査の話題。先週に受けた検査結果にショックを受けているという。
年に何度か血液検査を受けている私、３ヶ月の間も空けることなくチェックをしてきているが、一般的な数値についての知識をネットで把握しており、食生活の 改善や運動不足の対処に取り組む最近で、入院を機に決断した禁煙による変化に興味を抱き、日課に立ち寄る喫茶店や銭湯で行われる「血液談議」から、「詳し い！」なんて存在になっているみたいだ。
「中性脂肪の数値が高くてびっくり。食生活改善と運動をするように言われたよ」
セカンドバッグの中から取り出された検査詳細情報シートだが、幾つか医師が指導のために書き込まれたアンダーラインがある。確かに中性脂肪の数値だけが飛び抜けて高いが、「あれっ？」と疑問が出てきた。
先週、この喫茶店で彼は「今から病院へ行く。血液検査に」と言っており、その時、間違いなくコーヒーを飲み、トーストと野菜と玉子料理が出て来るモーニングセットを食べていた筈。そこで確認をしてみると、やはりそうだった。
「数値が高くて当たり前、少なくとも朝食抜きで受けなければ。医師によっては９時間や１２時間という指導もあるけど、前日の午後９時以降の飲食と飲酒は禁止というのが常識だよ」
そんなアドバイスにホッとしたみたいだが、心配性な彼のことを考え、私もセカンドバックの中から同じ結果票を出し、彼のと並べて見せたら沈黙の凝視で確認。そして、しばらくすると「俺の方が低いわ！」と笑顔の表情に。
正直に言うと、私が採血を受けたのは昼前だが、深夜に蕎麦を食べ、朝食は彼より多いぐらいのものを食していたのである。
そこで２人で相談し、次回の採血は朝食抜きで受けようと決めた。
今日の結びに函館の「空飛ぶ水冠」さんのコラム「迷いの窓」が更新されていた。上記＜ＨＯＭＥ＞から接続を。