2015-04-24

社会保障  NO 4170

世の中には様々な保険の存在がある。昔から医療機関のお世話になっている私にとって健康保険は随分助けられているので健康者の方々に申し訳ないが、現在服用している薬だけでも月に1万円を超えるので、3割負担と考えると保険の負担は高額となる。

TPP問題で進んで行くと国民皆保険制度に民間企業が参入する可能性もあるが、アメリカの現実を知ると我が国民が如何に恵まれているかを知ることになるだろう。

ある若いアメリカ男性が虫垂炎手術で入院、約1週間の入院に対し加入している保険会社から送付された書類の内容を確認して驚愕することになった。

医療費の総額が500万円を超し、本人への請求額が100万円を超えていたからだが、もしも保険に加入していなかったらと考えると信じられない社会である。

テレビで外資系の保険のCMが流れているが、葬儀に関しても保障されるし、お布施や飲食費も含まれると宣伝しているが、こんな誤解を生じるCMがよくも許されたものだと思っている。実際に不幸が発生して保険請求された際に誤解によるトラブルが多発すると予想している。

保険は、ある意味「賭け」という専門家の指摘意見もある。船舶に関する保険や飛行機の搭乗者の保険が物語るように、無事に到着すれば保険料が収入となるからだが、海外への旅行保険に加入された際にはそんな思いを感じることだろう。

「掛け金」は「賭け金」という考え方もなるほどと思うが、我が国の社会保障制度の中の「年金」について国民に賭けをさせている仕組みには強い抵抗感を覚えてしまう。

遠い昔に日本人の平均寿命を予想した官僚達がこの制度を構築したものだろうが、現在のように高齢社会の到来を予見することは出来なかったようで、受給対象になった人達に「60歳」「65歳」「70歳」のどれを選択しますか?なんて言われたらどんな決断をするのだろうか。

いつ死を迎えるか分からないのだから60歳から受給したいという考え方もあるだろうし、70歳ぐらいまでは大丈夫だろうと考える人もいるだろう。そんなケースをそれぞれ数字で比較している記事があったので紹介をしておこう。

何歳で総額受給額が逆転するのか?という損益分岐点は次のようになっていた。
66歳から受給 78歳以上生きられたら得 
67歳から受給 79歳以上生きられたら得 
68歳から受給 80歳以上生きられたら得 
69歳から受給 81歳以上生きられたら得
70歳から受給 82歳以上生きられたら得

65歳を迎える前に大病を患ってどこも行けない知人がいるが、これだったら60歳から貰って温泉にでも行ったらよかったという嘆きの声が耳に残っているし、大学を卒業されてから大手の企業に勤務され、定年退職をされて100歳近くまでお元気だった人物がおられたが、銭湯でお話した際に「もう年金を1億近く貰ったよ」と言われた言葉も印象に残っている。

今日の写真は今月初めに参拝した法隆寺の中門を。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
携帯で下のQRコードをスキャンするか
 または
携帯に下のURLを直接入力します。
URL http://m.hitorigoto.net