2006-08-06

偶然・必然?  NO 1588


 全英女子オープンの2日目、横峯さくら選手が1番ホール(パー3)でグリーンに落ちたボールが同伴競技者のボールに当たり、グリーンをはるかにオーバーしそうだったものが7メートルぐらいのバーディを狙えるところに止まった。

 結果的に2パットでパーだったが、200ヤード近いパー3で<こんなラッキーなことが!>と思っていたら、次のホールで今度はアンラッキーな出来事が。

  ドライバーで打ったボールが左サイドに行き過ぎ、何とギャラリーに当たってバンカーに入った。そこから出すだけしか不可能な状況で3オン3パットでダブ ル・ボギーとなったが、出足からこんなドラマティックな光景が見られるとは珍しく、「ゴルフとはミスを如何にしないかというゲームだ」という言葉を思い出 し、「人生にも似たり」なんてことを考えてしまった。

 さて、シーン2号館「西生野ホール」に立ち寄ると、3名の女性スタッフがインフォメーションのコーナーに座っていた。パソコンに詳しいスタッフが何やら接続に関する配線を行っているが、宇宙語が飛び交っているようだった。

 そのホール、深夜に前を通ったら不必要な電気が明々と点いている。「照明関係、分かっている?」て確認した際に「任せてください。分かっていますから」と発言していた担当者のミスかもしれない。

お客様に関係するミスでないのが救いだが、責任者のミスということで二度と起きないように原因追及をしなければ。これまでに何度も書いたが、ミスの大半が勝手な思い込みから始まってしまう。いつも「?」を抱きなさいと言っていたのを思い出して欲しい。

 随分昔に入社後しばらくで退職した社員がいる。彼は車の運転が雑だった。助手席に乗った際にその性格を察知し、きつい言葉だが「事故を起こす危険性のある性格だと知るべき」と伝えた。

 それから1ヶ月も経たない内に追突事故を起こしてしまった。急ブレーキで停止寸前にぶつかった物損事故で済んで幸いだったが、その状況の報告を受けたら、黄色の信号で前の車が止まるとは思わなかったということ。つまり、勝手な思い込みで発生した事故である。

 そんなところから<これは危険!>と話し合い、事故の恐ろしさと職業上の問題を説き、車を運転しない仕事をと提案したら退職につながったのだが、退職してから半年も経たない内に大事故を起こしたと知って驚いた。

 持論である「いつも<?>を」「羞恥心を大切に」「プロだったら<if>を考えて」の三つのこと、それだけでミスの大半が起きないようになる筈。<自分はミスを起こしてしまう性格なのだ>と思うともっと少なくなるもの。

 これらの結論が「反省で済む範囲で。後悔することを起こさないように」となり、「被害者になるな。加害者になるな」に至るのである。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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