2003-02-13

本  物    NO 342

朝からビデオのナレーションを数本吹き込み、夕方に友人である関西ナーバーワンの女性ブライダル司会者がやって来てくれた。

 ある特別なビデオのナレーションを担当してもらったが、やはり一流のプロ。短い打ち合わせでリハーサル、すぐ本番に入り、1回で収録を終えた。

 弊社の女性スタッフ2人を立ち合わせ、音楽や収録の手伝いを担当させたが、味のあるナレーションに本物のプロの世界を体感して喜んでいた。

 その後、近くの店で妻を加えて食事をしたが、是非、「一緒に行って欲しい」と言われた店があり、タクシーで出掛けることになった。

 伺った店は彼女のご主人が経営されるお店で、素晴らしいと伺っていたご主人の歌を拝聴してきた。

 彼は、永年、民謡の世界で活躍され、小唄、民謡、三味線の名取。「長持ち唄」でのコンクールで西日本第1位という成績で優勝された方。

 初めに聴かせていただいた曲は、今、流行の成世昌平さんの「はぐれコキリコ」。彼は、民謡の大会で、いつも成世さんと優勝を分かち合っていたというレベルで、永い交流から店に来られることあるそうだ。

 半端でない本物の歌唱力は、さすがに一流との貴重な体験をすることになった。

 彼は、日本全国の民謡に挑戦していたが、ある時、その地に土着した民謡は、その地の方々の「心」に勝てないということを悟られ、ご自身の最もお得意な曲を極めるために、茨城県の民謡「磯節」を徹底的に研鑽されたとのこと。

 また、世界の民謡を披露するイベントで、誰も滅多に歌うことのない韓国民謡を、津軽三味線をバックに歌われ、その歌声の迫力に驚嘆された来場者が万雷の拍手を贈ったエピソードも有名。

 こじんまりとしたお店だが、様々なジャンルの音楽家達が集われ、民謡は元より、津軽三味線、ハワイアンなど、音楽をこよなく愛される皆さんの集うところとして、知る人ぞ知るという存在になっていた。

 我々夫婦は、久し振りに素晴らしい本物の音楽に接することが出来、幸せなひとときを過ごすことが出来た。

 店内には、成世昌平さんや、美空ひばりさんの生まれ変わりと呼ばれる女性歌手のポスターが張られていたが、来店される音楽家達の名前を耳にし、このお店が本物の音楽の交流の場になっていることを知った。

 彼の歌は、凄い。形容詞のないほど驚嘆した。帰る前に聴かせていただいた「長持ち唄」が、今も耳に残っている。

 そんな事情で、発信の日付が変わってしまいました。お詫び申し上げます。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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