2004-07-22

創儀<者>   NO 859

担当した葬儀、故人にはお2人のお孫様がおられた。中学生? それとも高校生?

 どちらもかわいい女の子、彼女達が書かれたメッセージが素晴らしかった。 

 祭壇横の供花を彼女達が動かしている。それは記名板が見え易いようにされているのだが、何かお婆ちゃんのために「してあげたい」という行動のように感じた。

 「今日の日を、しっかりと心に刻みなさいよ」と言葉を掛けると、「はい」と返事をされたかわいい表情、お婆ちゃんから彼女達に、見事な命の伝達が出来ていたようで心が和んだ。

 不幸の瞬間、家族が突然遺族となる。悲しみの極みの中で行われる葬送の儀式、そんな不幸の世界で少しでも「不幸でないように」というひとときを創りたいのが私の願い。

 今日は、遠方からの来社予定が組まれていた。今、日本の葬祭業界で最も輝く女性と称される人物だが、彼女がプロデューサーを伴ってやってきた。

 最近、私の隠れ家が非常に「暑い」ので申し訳なかったが、話した会話は「熱い」もの。エアコンのレベルを「強」にして、有意義な時間を共有した。

 来週は、出張の予定が詰まっている。東に西に移動を強いられるが、今日、また行かなければならないことが増え、スケジュールの調整で悩んでいる。

 そうそう、久し振りに孫のことを。アメリカにいる娘からのメール、送って欲しいもののリストがあった。

 郵パック二箱に詰め、どちらも送料のことから2キロ以内と考えたが、お中元で頂戴した「ふりかけ」が原因したのか、ちょっとオーバー。自宅の計量器に異常があることに気付いた。

 今、アメリカに物を送るのが大変。特に食品制限が厳しいようで、孫が要望した「どら焼き」を後発便として別にすることにし、今回に入れ忘れた永谷園の「お茶漬けのり」も買ってきた。

 アメリカに出発してから今日で4ヶ月、送られてくるメールの写真で成長振りを感じるが、英語圏の幼稚園で<どんなコミュニケーションが?>と心配している。

 英語で思い出したが、今日、女性スタッフが創作しているパソコン画面に英文の表記があり、その意味を聞いたら「こんなのも知らないのですか?」という雰囲気。子供に教えるような優しい言葉で説明を受けた。

 動き出したプロジェクトチーム、「かたち」のないものを「かたち」にするために全能をぶつけてくれている。

 会社は「人」、「人材」から「人<財>」の育成という言葉があるが、葬儀社とは「創儀<者>」の時代になるような気がしてならない一日だった。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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