2006-12-12

変革の波!  NO 1715


 喫茶店のテレビで「今年の漢字」のニュースを映し出していた。その瞬間に「命だろう」と呟いたら当たったのでびっくり。同席していた人から「宝くじを買えよ」なんて冷やかされ、その気になった今日だった。

  しかし残念なことに、そのニュースで僧侶が飲酒運転で検挙されたことも出てきた。酔っ払って道路の中央に停車して熟睡しており、警察官が起こしたら驚いて 車を動かし、15メートルほど走行してパトカーに衝突したというのだから情けない。全国のお寺さん達が嘆かれているだろう。

 日課の整骨院治療、上半身を脱いで針治療を受ける。その後は10分ほどマッサージ。それが終われば首の牽引と進んで行くのだが、目を瞑ると様々な音が聞こえてくる。人は、目を閉じると音に敏感になる。

 院長好みの癒し系の音楽が流れている。そんな中、集中治療室のようなけたたましい音も入る。電気治療器やローラーの規定時間が終わったベルの告知音。<もうちょっと、やさしい音にすればよいのに!>と製造元メーカーにお願いをしたくなる。

 患者それぞれが痛みを訴える声も入ってくる。<私とよく似た症状だ!>なんて思いながら先生の言葉に聞き耳を立てる。

 7床あるベッドすべてに患者が横たわって治療を受けている。先生と世間話をする人も多いが、勝手に飛び込んでくる会話を迷惑に感じる人もあるだろうと想像する。

 3台あるヘルストロンに座り、顔馴染みの患者同士が会話を始めるケースも少なくない。オバサン達の大奥やチャングムの井戸端会議が凄かった時期を思い出す。

「ヒー!」「効く~!」「痛っ!」というような悲鳴もあるし「最高~!」「気持ちいい!」「そこよ、それそれ」なんて心地良さを訴える声も飛び交う。専ら私の場合は「ウ~!」という悲鳴気味の呻き声だろう。

  ベッドに横たわって背中や腰に電極を取り付けて貰う。それらは女性スタッフの仕事だが、それぞれの個性を感じる。これらは理容師さんにも共通するが、早い のと粗いのは全く異なる。最も困るのは横着で時間を要するタイプ。<それ、違うだろう!>と歯痒く感じながら代わりにやりたい心情になる。

 それらが癒しの音楽と相俟って何やら平和な空間を醸し出す。ここにも不幸でないひとときを感じるが、ただ只管押し黙って治療を受ける人もおり、迷惑でない範囲の話題であって欲しいと願ってしまう。

  夜、チャンネルを変えていたら病院の特集番組が目に留まった。しばらく観ていると過日に知人を紹介することになった病院が登場したので驚いた。そこは脳外 科の手術を中継し、別室で待機する家族にオープン化しており、ご丁寧に解説コメントまでパソコンで打ち込んで実況していた。

 患者である本人さんが要望指定された理由が<これだったの!>と理解でき納得。急変する医療現場の様々な世界を知ることになった。

  葬祭業も急変している。弊社が加盟する協会のメンバー達が次々に発想するサービスが最先端にあるだろうと自負している。葬祭式場さえこれまでの発想では考 え付かなかった設計が成されており、ご利用されたご家族が「これからはこれだ」というご満足をいただいているという報告が掲示板にあった。

 式場というハードそのものをソフトに転換させる発想がお見事で、それで賛同と歓迎を頂戴している事実に拍手を送る。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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