2006-12-02

ご仏縁に手を合わせ  NO 1705


 朝からかなりの冷え込み、マフラーを巻いて出掛けて正解。近所の公園を通ると落ち葉が風に舞っている。間違いなく冬の訪れ、北国からのメールにも雪景色とあった。

 予定を終えて随分と遅めの昼食。いつもの蕎麦屋さんで軽く済ませて出ようとしたら、止んでいた雨が降り出した。

パラパラと音がしているので暖簾の隙間から覗くと、珍しく「雹」だ。そこで席に戻って雨宿りをさせていただきながらコーヒーを呼ばれた。

 しばらくすると小降りになったので戻ったが、窓ガラスを通して強風の音が聞こえてくる。それに気温がますます下がってきているみたい。夕方から出掛けなければならない今年第一号の忘年会のことが気になった。

 毎年恒例で、もう十数回出席している忘年会だが、お寺さんの檀家さん達とご本堂で行われるもの。ご住職と私の初孫が同じ年に誕生、その成長振りを拝見しながら過ごすのも楽しみだが、今日はお孫さん達が手品を見せてくれて驚いた。

 今年のゲストは落語家の「桂 春菜」さん、今は亡き「桂 春蝶」さんの息子さん。枕や小噺も面白く、小さな子供さん向けにと「桃太郎」など昔話も大受け。本題は仏教的な内容で中々味のあるもの。来年に「春蝶」さんを襲名されるそうだ。

  世話人さんが司会を担当されてカラオケタイム、7、8番目にご住職が「風雪流れ旅」を歌われたところで私が呼び出された。いつも歌わずお話しだけだが、 「風雪流れ旅」を作曲された「船村 徹」さんのこの曲に秘められたエピソード、そして「美空ひばり」さんが録音時に誰もが驚いたプロらしい秘話を紹介申し 上げたら歓迎された。

 風邪気味ということもあり少し早めに切り上げ、自宅に戻ってすぐに銭湯に行った。いつもは閉店前の時間だが、こんな時間はさすがにお客さんが多い。先月の葬儀で喪主さんを務められた方や受付に座られた方とも逢った。

 そうそう、不思議で手を合わせなければならない「ご仏縁」があった。数日前、来社されたある会社の社長さんから会長さんの病気の発覚を教えられた。命に係わる大変な手術を要するということでびっくりしたが、手術するべき病院で悩まれているとのこと。

 周囲の人達に相談したら誰もが「あそこ」と推薦された病院が一致し、ご本人もその気になられたようだが問題があった。その病院はその世界で著名な存在で診察を受けるだけでも大変だそうだ。

 その病院の名称を耳にして驚いた。先月に先生のお父様の葬儀を担当していたから。そこで妻を通じて無理を承知でお願いしたら「どうぞ」ということに進展、今日、早速診察を受けられたと伺って手を合わせたのである。

  手術を覚悟した患者の心情は体験された人にしか理解出来ない心細いもの。私も今春に体験したのでよく分かるが、病院と担当の先生を信頼することが何より大 切。そんなところからすると「幸運」ということになるだろうが、手術をされても大成功となると確信している。先生、何卒よろしくお願い申し上げます。有り 難うございました。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
携帯で下のQRコードをスキャンするか
 または
携帯に下のURLを直接入力します。
URL http://m.hitorigoto.net