2006-11-25

上質なひととき  NO 1698


 午後一番に遠来のお客様、飛行機の時間から少しだけしかお話し出来なかったが、復路は関西空港からということで車で難波までご一緒、そこから南海の「ラピート」でお帰りになった。

 出来たら関西空港までお付き合いしたかったが、夕方からコンサートの音響調整がありどうにもならず、申し訳ない思いで手を合わせた。

 会社に戻ってしばらくすると「ホテル葬」のお問い合わせ、15分ぐらいお話し申し上げただろうか、たまたま私が在社していてよかったという内容だった。

 そんな頃、和室に今日の演奏者がご到着、「久し振り」とご挨拶をしてから音合わせ。本物のミュージシャン達の奏でる音色に聞き惚れた。

 開演の1時間半前に十数名の方々がご来館、準備していたワン・ドリンク・サービスを少し早めに開始した。

 コントラバス奏者の方がカメラマンらしい人物をご同伴、「写真を撮っていいですか?」と問われたので「ご自由に」と答えたことろで名刺を頂戴し、彼女のCDのジャケットなどの撮影をされていると知った。

 いかにも芸術家みたいなタイプ、本番中にあちこちで撮影されていたが、カメラを構える姿がカッコよく、その俊敏なショット動作に興味を覚えながら眺めていた。

 ギター、アコーディオン、コントラバスのハーモニーがお見事、初めて弊社のコンサートに来られた方も多かったが、「生野区でこんな音楽が!」と驚嘆のお声。それにお客様の音楽に対する質の高さにも驚かれたみたい。

  途中で割り込んで質問を。「コントラバスで移動するのにタクシーはどうするの?」ということだったが、ダイハツの軽ワゴンに入るそうで、タクシーは意外に 大丈夫とのこと。しかし、それを運転手さん達が知っているかが問題、恐らく大半の人達が勝手な想像で無理と思っているだろう。

 綿入りのケースの話題が面白かった。深夜の演奏で帰りそびれてケースを寝袋代わりにされたそう。また、新幹線では別料金を徴収されることもあるそうだ。

「あんなギターのテクニックは初めて」と仰ったお客様もいた。会話の感じから推察するとご自身もギターを弾かれるようだが、「最高だったよ!」のお言葉が嬉しかった。

 結びは「チャングムの誓い」に因んで李王朝の話題にした。昨夜のテレビドラマで韓国最後の王朝に嫁がれた「李 方子」様の物語があった。「方子」様は何度か我が舎利寺の町に来られ、私もお食事をご一緒したことがある。

 直筆の「和」と書いてくださった書も頂戴したが、そんなご仏縁をお結びくださった西徳寺のご住職さんもご遷化されてしまい、その葬儀の光景が思い浮かばれてきた。

 12月を目前に、晩秋という言葉がピーンと来ない気温だが、間違いなく冬がやって来る。そんな中で本物の上質な音楽はまさに癒しのプレゼント。素晴らしい演奏を提供くださったミュージシャンの方々、そしてご来場くださった皆様に九拝合掌申し上げます。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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