2007-06-20

SFですが? NO 1894"


 拳銃から水爆までグローバルな武器の存在がある。それらを工場で製作しているのも人間で、彼らは「自身の生活のための糧を得るための行為」として作業に従事しているが、殺戮の一端に係わっていると考えれば恐怖感が生じる筈。

 そして、一方に殺戮のための性能アップを研究している部門もある筈。クラスター爆弾ではないが、加害者側のことだけで開発され被害者側のことを考えない構図が地獄の縮図。それが「この世」とやらの現実のようだ。

今 の世は「人間社会は戦争殺戮が常」と割り切った考えが主流なのか、そこに宗教がブレーキの役目をすることも薄らいできているようだし、「殺伐とした社会が 常。だからそれに耐えられない人を救うために宗教が生まれて存在している」「宗教の存在が対立を生み、殺伐とした社会へ傾倒してしまうもの」なんて相反す る考え方もあろうが、地球環境が取り返しの付かない状態になるまで人間社会は変わらないだろうし、地球上の人類は自暴自棄の終焉を迎えると予想している。

 環境問題よりも経済や政治権力の優先させる現状、そんな愚かな悪魔的な発想をする人達が社会を動かしている現実。それらを打破してくれるような人物が地球の救世主として登場して欲しいものである。

 ある人が優れた「タイム・マシーン」を開発した。試してみようとしたら神様が登場し、「歴史を変えないように」との厳しい条件が課された。

「約 束します」と出発したのは過去の世界、石器時代、邪馬台国、平安時代、江戸時代などに融合して貴重な体験をして戻って来た。歴史上の著名な人物に「あなた を暗殺者が狙っています」と言いそうになってハッとしたり、戦争決断の会議に飛び込んで「止めなさい」とも言いたかったが、すべて神様との約束を遵守して 歴史を変えることなく現在に戻ったのである。

 そんな中、もう一度遡って確かめたいことがいっぱいあることに気付いた。冤罪になった事件の事実、また時効になってしまった事件の犯人を知りたいということだったが、それがいつでも可能になりいつでも行けると取り敢えず出発地点に居た。

 さて、今度は未来の世界へ行ってみることにした。「さあ、何年に!」と夢が現実になること膨らませながら年代の調整を指示、デジタル数字で93年後の西暦2100年に合わせた。

 リニアモーターがあったら東京、大阪間は何分だろうか? 果たして月や火星で生活するスペースが完成しているのであろうか? 次々に興味を抱くことの結果を想像しながら出発ボタンを押した。

 過去に行った際には100年戻るのに10分ほど要したが、未来へ行くのも同じなら10分以内に着く筈だとワクワクしながらコックピットに座っていたら、9分ぐらいが経過した時にアラームが鳴り、操縦画面に「着陸不能」と出てきた。

 仕方なしに20年少なくして2080年に併せて戻ってみたら、そこでも警告がなって「着陸不能」と出てしまう。どうも故障のようだが、ひょっとして、まだ過去だけにしか行けないシステムになっているのかもとの疑問も抱いた。

こんな場合は出発点に戻るのが原則、そこで不具合が発生していないかを確認して再度出発。合わせた年数は50年後の2057年だった。

  出発してから約5分、何やら見通しの悪い地点に付いたが、警告ランプが点滅しながら「扉を開けるな!」「危険」という文字が出て、分析ボタンを押すと「放 射能汚染」と最悪の危険情報に背筋が凍る。到着することが出来なかった2100年、2080年は、もうこの世の世界のような状態ではなかったのである。

 出発地へ帰着を促すボタンを押し、そこから5分弱の時間には涙があふれて文字盤が見えず、愚かな人間の取り返しの付かない愚かな行為に人類の将来が消え去る事実の衝撃を知り、その人物が行動に出るまでの死を願っていたら不思議なことが。

初めて出発しようとした際に登場された神様が再度現れ、「お前に命じる、核のボタンを押すあの愚か人間を抹殺することを。何も恐れることはない、念じるだけで愚か者は死を迎える」と教えてくださったからだ。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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