2007-06-26

講演を前に  NO 1901


 手元に毎日新聞の100年版がある。故人が誕生された時代背景を繙くには最適なもの、ネットで調べることもあるが、やはり本物の記事そのままを目にすると雰囲気が伝わり方が随分と違い、他に朝日新聞のもあるので重宝している。

 大正3年のページを開いた。そこには1月13日付けの記事があり「櫻嶋の大爆發」が全面に記載されていた。

 上部外枠に「大阪毎日新聞」とあり、その左側のカッコ内に<!!>という文字、ちょっと文字化けして見難かったが(休み知らず)とあった。

 明治34年(1901年)からのページがあるが、所謂新聞広告が登場したのは前述のページだった。左下に「純粋椿製 福椿」「鈴虫印」「ポマード(紳士用)」「香油(貴婦人用)」とあり、宣伝文句が列記されていた。

 その広告枠の右側に黒線入りの訃報記事がある。文字化けでちょっと判明し難いが、昔らしい髪形の女性の写真があり、どうも「大阪瓦斯社長夫人」というように見える。

 訃報記事があるなら黒枠広告は何時頃からとページを捲ると、大正5年(1916年)11月10日付けに出てきた。

「父****儀???氣之處養生不相叶本月五日午後七時死去致候ニ付此?謹告仕候 追テ葬儀十一日午前九時京都知恩院東於一心院相營可申候 男**** 親戚一同」とあり、当時らしい葬儀の重々しさを顕著に物語る雰囲気を感じた。

  その右側には広告がいっぱい。「道頓堀 朝日座」「新世界 大山館」「千日前 常盤座」「九条 住吉館」などの劇場から化粧液や病院の宣伝があったが、興 味を抱いたのが丸枠の中に花嫁の髪型をした女性の写真があり、それが「鼻が高くなる 隆鼻器無料貸與」というもので、今で言うところの整形美の走りかもし れない。

 このページの中心に「レウマチス専門治療」という医院の広告がある。何のことかと考えてみれば「リウマチ」のよう。最後の2行に「診療ニ付テノ照會ハ往復はがき」とあった。

  さて、明後日28日の木曜日は、弊社の本社2階で女性団体が主催の講演がある。テーマは「現代お葬式事情」と「命」に関するものだが、出席される人数を 伺ってびっくりだ。メンバーの半分も出席すればと思っていたら、ただ<!>のご出席人数。皆さんがご興味を抱かれておられるみたい。そこで気合を入れなけ ればと思っている。

 ただ心配なのは当日の仕事とのタイムスケジュール、どうしても戻るのがぎりぎりになってしまい、着替える時間もないみたい。どうか間に合いますようにと手を合わす。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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