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2005-09-12

雑 感  NO 1269


 所属するライオンズクラブの会長、幹事がご来社、最近に潮流の女性メンバー・クラブの結成について相談があった。

 私が提案申し上げたのはプロデューサーという立場での客観論、組織構築に向けてのシナリオの重要性、奇しくも行われていた衆議院選挙の流れを参考に、ちょっと僭越な意見も申し述べた。

 選挙の結果には悲喜交々の光景がある。昨夜の選挙関連番組を観ていると、各局それぞれが描いたシナリオも見えたが<!?>を抱いた低次元な構成が少なくなかった。

 名の知れたキャスターやタレントと化したアナウンサー達の言葉、次の場面に変える説明でおかしなコメントのオンパレード、<恥ずかしくないの?>と情けなくなった。

「ここで、**さんの選挙事務所の中継に移りたいと思います」「はい、こちらは**さんの選挙事務所です。ここで**さんにインタビューをしてみたいと思います」

 CMなら一秒で何十万円もするテレビの電波、そこで喋るプロの言葉がこれではもったいない。「あなたが『思って』どうするの?」そんな日本語「おかしいのでは」と、これまでに何度か書いたこともある。

 すでに決まっていることを振るのに「思います」はおかしな言語、全国のブライダル司会者でも重宝?されているので恥ずかしい。

 また、野球やゴルフ中継でも感じるように、実況アナウンサーや解説者自身が個人的に応援している思いを感じてしまうのも恥ずかしいレベル。

「藍ちゃんなら、このパットを入れてきますよ」と解説者。他の選手なら「この選手にとって、このパッとは難しいしいですよ」と言っている。

 同じぐらいの距離なのに、藍ちゃんと他の選手では支援言葉で差別を感じるし、選挙速報で「当確」となった瞬間に、尻尾を振るように丁寧な言葉に急変した連中の行動姿勢も情けなかった。

 朝から立ち寄った喫茶店でも「選挙」の話題が店内を「占拠」。汚職議員、執行猶予中、国会で水をぶっ掛けた議員などが返り咲いた結果に驚く意見も多かった。

 日本の選挙は誰に投票しても自由、それはそれで有難くて素晴らしい国民の権利、しかし、心配していることがある。外交という世界で宗教と思想という問題が欠かせないから。

 靖国問題には「儒教」に秘められた根本思想を学ぶべき。互いに理解し合うなんて簡単ではない。国内では少なくとも聖徳太子の時代に遡って勉強し、相手側の4000年の歴史を繙く必要があるだろう。

 また、我が国で政教分離のきっかけとなった織田信長の行動も考えたいし、時の権力者達がキリスト教や仏教に対してどう取り組んだのかも学ぶべき。

 今、日本の社会で大切なことは憲法で定められている信教自由の権利。その現実が宗教観の希薄、それは将来に恐ろしい起爆剤になる危険性がある。

 信仰の思いが薄らいでも、隣国に残る儒教精神やイスラムなど他宗教の思想を知っておかなければ大変だ。憲法9条の戦争放棄を遵守するなら、まずは信教の自由の背景に秘められた危険性を学びたい。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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