2016-10-14

行程を調べている中で  NO 5003

花嫁のれん葬儀という仕事に従事し、現役時代は司会を担当したお客様だけでも1万人以上を超えるので、他のスタッフが担当したお客様を含めると想像以上の人数となるだろう。

町の中を歩いていると、自宅葬の多かった時代、「このお家はあそこに受付テントを設営して」など、瞬時にその時の情景が思い浮かんで来る。

時の流れに寂しい現実もある。ご夫婦とも亡くなられた後、更地になって建売住宅になってしまっているケース―も多く、核家族時代で息子さん達が他府県に在住されていることも増え、葬儀を担当した当時と全く異なってしまっていることである。

過去に他府県の同業者の後継者に、葬儀社の大切な立場として理解しておかなければならないこととして。担当したお家の歴史に携わっていることと教えたことがある。

「お爺ちゃんのお葬式を担当してくれたのは**葬儀社だよ」と伝えられて行くことも重要なこと。そんな立場の葬儀社が閉業することはある意味無責任ということにもなることを理解したいものである。

さて、ネットの中に旅行の行程を調べるのに便利なのが「ハイパー」という検索だが、過去に札幌から函館までを打ち込んだら、「特急 スーパー北斗」か「特急 北斗」が出て来るのは一般的だが、びっくりする行程を打ち出していたこともあった。

それは9時20分の快速エアポートで新千歳空港に行き、10時30分発の全日空56便で12時5分に羽田に到着。13時5分に羽田を出発して13時25分に函館空港に到着。バスで函館駅に到着するのが15時20分というものだった。

また、札幌から苫小牧までを検索した時、JRなのにびっくりする金額なので確認したら、それは当時に運転されていた上野行の北斗星の寝台を利用すするもので、こんな列車を誰が選ぶのだろうかと疑問に思ったが、コンピューターというものは引っ掛かったものを正直に表記するものである。

最寄り駅であるJR大阪環状線の寺田町駅構内に置かれているパンフレットを持ち帰ったら、「観光列車の旅時間」という表紙の中に能登路を走る「花嫁のれん」が紹介され、「北陸の和と美を堪能し、幸せを楽しむ旅へ」「北陸の伝統と工芸である輪島塗や加賀友禅をイメージした観光列車」「車内では伝統工芸品の展示や、北陸ならではの食の提供でおもてなしします」とあった。

この「花嫁のれん」には個性豊かな8つの半個室席があり「桜梅の間」「撫子の間」「扇絵の間」「鉄線の間」「菊の間」「笹の間」「錦秋の間」「青の間」と命名され、1号車の定員24名、2号車の定員28名となっていた。

「花嫁のれん」はテレビドラマのタイトルにもなって人気があったみたいだが、「乗れん」ではなく「暖簾」を意味するもので「花嫁さんが乗れない」というものではないので誤解のないように。

今日の写真は「花嫁のれん」を。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
携帯で下のQRコードをスキャンするか
 または
携帯に下のURLを直接入力します。
URL http://m.hitorigoto.net