2007-10-12

こんな問題も?  NO 2002


 朝から「ナレーションを作ってください」と、担当責任者からの電話。把握している情報を確認すると非常に難しいケース。これは簡単ではないと判断し、お通夜でご導師がお話しされたという故人との思い出話を中心に考えることにした。

 BGMは誰も知られる曲、ナレーターは私より女性の方がよいというシナリオからチーフ・パーサーを指名。式場の司会台にパソコンを置き、ご遺族の会話を耳にした情報を集約し、何とか現場加筆を行い完成させた。

 そんな式場の中に変わった「供花」が一対並んでいる。弊社の生花部のタイプとは全く異なるイメージ。記名札も違い、それが何処かのフラワーショップから持ち込まれたものだとすぐに理解できた。 

 こんな所謂「持ち込みの供花」については全国で問題が起きており、大手互助会では「一切禁止」ということから裁判沙汰に発展しているケースもあり、簡単ではない問題を含んでいることは確かである。

 全国のフラワーーショップがネットワークを構築、「何処へでもお花が贈れます」とのキャッチフレーズで社会認知が始まり、それらはお通夜や葬儀が行われている式場に持ち込まれて来るわけである。

「ご 供花の窓口は弊社のみです」という考え方の互助会や葬儀専門式場も多く、お客様が直接に何処かの花屋さんに注文された生花が式場に拒否される場合も少なく なく、10年ほど前から全国的に問題が表面化した歴史があるが、弊社では「ご仏縁」を第一に優先し、お客様直接の花屋さんからの持ち込みを認めている。

  でも、プロとしてちょっとした配慮は願いたいもの。色合い、お好きだった花の情報把握から、統一されたイメージで並んでいる供花の中に異質なものは浮き上 がってしまうし、もしも故人お嫌いだった花が入っていたら大変であり、その対応に予想外の時間と労力を用いることが現実に起きているのである。

「お客様とのご仏縁ですからご自由に」と申し上げている弊社、ご出棺後に回収に来られる花屋さんが「この式場は、何より発想が素晴らしいですね!」と言われることも多く、今日も驚くほど感謝の言葉でご挨拶をいただくことになった。

 この数日、スタッフ達の体調を心配するほどお通夜や葬儀が重なっている。そんなところから私も駆り出されているわけだが、せっかく治癒しつつある腰痛や肩の痛みがぶり返すことだけはないように願っている。

 今日の結びに、この「独り言」の2000号に触れていただいたブロガーの皆様、また、メールやプレゼントを送ってくださった皆様に心から感謝の合掌を申し上げます。
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