2007-06-21

やるせない事件  NO 1895


 中国産の製品や野菜で大問題が続いていたが、今度は我が国内でも牛肉の偽装問題が発覚して衝撃が走った。

 偏食から鳥や豚を一切食さない私だが、時折に食する牛肉に脂まで細工がされているとなったら腹立たしいで済まない問題。宗教的に豚肉を口にしない人達だったら謝罪で済む問題でないことを知りたいものだ。

 宗教で思い出したが、帝王切開で出血多量、そこで「エホバの証人」だった人達の宗教の教義から輸血を拒否、死に至ってしまったという出来事が報じられていた。 

 医師との間に前以って誓約書を交わしていたそうだが、一般的には理解に苦しむ不思議な教義。<宗教って、何!?> <命って、何!?>とやるせない思いを抱く悲劇のような気がしてならなかった。

  この事案に対しては、過去に訴訟があって最高裁判決があり、そこで憲法で保障された「信教の自由」からか患者側の権利が認められた判例が有名だが、命より 宗教の方を重視する考え方に疑問を抱くし、宗教とは神ではなく人が創ったもの、それは人によって変えることも可能と考えたくはないのだろうか。

 これは簡単ではないことは理解している。イラクで多く発生している自爆テロの現実でも明らかのように、宗教と戦争は人の思想を完全に変えてしまうからである。

 上述のお母さんの心情を慮ると、集中治療室のベッドの上で信仰の尊さに納得をされ、胎内の子供の生命をこの世に誕生させることなく死を迎える決断をされたのだが、そうはさせまいと万全の処置体勢で臨んだ医療スタッフの無念さを拝察している。

 母となりゆき、妻であるべき人が教義で死の決断の道を選ばれる。夫の存在だけではなく、孫の誕生を願う祖父母となる人達の思いが複雑だろう。

 さて、今日はある会社の社長から大規模な祝賀会のプロデュースと司会を依頼された。会場となる場所は大阪市外だが、私の有する様々な分野のプロ達の協力を得て成功に導きたいと努力することにした。

 明日は、案内状の文章創作から始めるが、大凡のシナリオはもう頭の中で出来上がっており、後はそれをそれぞれのスケジュールに合わせて組み上げるだけだが、会場の確認だけはしなくてはならず、数日後に時間を調整して出掛けようと考えている。

  一方で、若い女性から電話があった。塾生の紹介から、今春に大学入学時に決められたマンションをみんなで確認に行った学生さんだが、九州の実家に帰ってお られたそうで「お土産が」と、来社くださるそうで恐縮しているのだが、果たして道に迷わないのだろうかと心配している。

 渋谷で天然ガス の大爆発が発生し、3名の死者が出た。いつも「被害者になるな」「加害者になるな」と口癖の私だが、こんな理不尽な事故で命を失うなんて悲しくて気の毒過 ぎる。塾生のブログに「臆病になるべきでは」と書いてあったが、今の人間社会の縮図を物語る事件のような気がした。

 今の社会、朝に目覚めて天井を眺めることがどれだけ幸運かを学びたいもの。だからこそ、お休み前に手を合わすべき。その対象は神様でも仏様でも両親でもよいのである。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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