2013-05-14

失言、妄言  NO 3284


  東京と大阪は我が国を代表する大都市だが、知事や市長が信じられない失言をするとはどうなっているのだろうか。国際的に混乱を招き、恥ずかしい国と思われ るような発言をする人は記者を前に会見なんて行うべきではなく、今回の大阪市長の発言は、アメリカ軍や沖縄の人達からも強い抵抗感が伝えられていた。

  これまでにも何度も書いたが、戦争と宗教は「人」を変えてしまうもの。兵士の不満を解消するために女性が徴用されることなんて誰もが悪いことぐらい理解し ている筈。石原氏が「軍と売春はセットだ」なんて暴走老人らしい発言で橋下市長を擁護されていたが、恥の上塗りという結果に至ったような思いを抱いた。

  戦争で被害者になるのは弱者ばかり。加害者となるのは敵対して戦争に突入した両国の政治に携わった人々。終戦から68年も経過しながら首相や首長達が外国 から発言を問題指摘されるなんて考えられないレベル。本当に国民を不幸にしないと考えているなら、最悪の外交問題になることはないだろうし、しっかりとし たシナリオを描いてから行動する筈だと指摘したい。

 維新の会の支持率パワーが著しくダウンしているというニュースがあった。共同代表で ある橋下氏が危機感を感じられたようで、このままでは年内に消滅する恐れがあると発言されていたが、旋風が吹いた後に「吹き荒れた」で終わって欲しくない もの。期待を寄せていた人達に「賞味期限が過ぎた」なんて思いをさせないで欲しい。

 葬儀屋風情の私が言うのは僭越過ぎると反感を買うだ ろうが、石原氏と橋下氏の両者に問題があるのは互いが表面的に認め合うように見せていること。いけないこと、おかしいこと、疑問に思うことをはっきりとぶ つけ合わなければ「維新」という文字の意味は生きないだろうし、それこそ橋下氏が危惧されている現実を迎えてしまうだろう。

 沖縄での米 軍に関する「風俗」発言は余りにも低次元な失言である。ツイッターでどのようにフォローしようが、国際的に広まってしまったら「慰安」の問題と同じで日本 語の文章ではどうにもならない。政治に携わる立場にあれば言葉に責任を持つことが基本的なこと。都知事のように撤回して謝罪するような羞恥の行動はいただ けない。

 政治家に求められること、それは物事に「正座」の姿勢で取り組んで欲しいということ。そこに謙虚と礼節という日本人の品格が生まれるだろうし、「胡坐」という驕慢が出れば「失格」という評価を受けるだろう。

  我が大阪市長だが、昨日に「風俗は必要だと考えている」という発言もあって衝撃を受けたが、知事就任当初から「カジノ構想」に積極的に行動されていたので 抵抗感を抱かれる人も少なくないようで残念だが、人間の欲望である「飲む」「打つ」「買う」の内の二つを容認する人物に風当たりが厳しいのは当たり前であ る。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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