2004-04-23

年金よ、逃げないで   NO 772

自宅のチャイムが鳴って出てみると、新聞の集金の方。いつもおばさんがやって来ていたが、今回は初めてというオジサンだった。

 「あのう、契約をしていただけませんか?」と、いかにも申し訳なさそうな声。それだけで何か同情してしまったような私。気軽に2年分の契約をしたら「6か月分をサービスします」となった。

 そのサービス、24ヶ月間の中の6ヶ月分が無料ということだったが、考え方としては足して30ヶ月で6ヶ月サービスとした方がセールスの立場では得策な筈。ちょっと「?」を抱く昨日の出来事だった。

 中国道、山陽道と走行したら朝方から猛烈な雨。すぐに止んでくれて助かったが、空が晴れるに伴って強風が吹き出した。お陰で帰路の高速道路では風に煽られ、左右に振られる大型トラックが恐ろしかった。

 事務所に電話を入れると、スタッフの1人が定時に急いで事務所を飛び出したそう。彼は、今日の甲子園球場の巨人・阪神戦に行ったという。

 夕方から冷え込むと報じていた天気予報の通り、夜にどんどん気温が下がった。こんな日に甲子園球場のスタンドなんて大変だろうし、風邪をひかないようにと案じている

 さて、昨日に来社されたホテル関係者の方から耳にしたことだが、来年、大阪に600室のホテルが開業されるという。熾烈なホテル戦争と呼ばれている大阪の地で、また新たな戦いが始まりそうだ。

 一方で、あちこちで高層マンションが建設されているが、専門家の意見では需要バランスをはるかにオーバーし、来年頃から価格破壊が始まると予想されている。

 近くでも大型マンションの建設がいくつか見られるが、その価格を見るとバブル時代には考えられなかった金額。それらは、昨今のゴルフ産業が崩壊に進んできた流れを物語っているようにも思える。

 つい最近、多くの知人達がメンバーになっているゴルフ場が破綻した。経営者は競走馬を何頭も所有し、ゴルフ場に自身の銅像まで建てていた。

 「フセイン大統領みたいに引きずり倒したい」と言われたメンバーもおられたそうだが、その話を耳にして、奈良県で経営者一族の立派な墓まで建てられていて話題になった、名門ゴルフ場の破綻事件を思い出した。

 私も幾つかのゴルフ場のメンバーになっている。いずれも昔に入会したものだが、その幾つかが破綻し、プレイの権利だけがあるというケースもある。

 紙くず同様となった預託金証書が狂気のバブル時代の産物にも思えるが、投機目的が一つもなかったことだけは不幸中の幸い。

 「株や投機は絶対にするな。不労所得を求めず、汗水流して働け。そして、いつかは税金をいっぱい納める人間になれ」

 そんなことを言っていた亡き親父。しかし、高額所得には程遠いよう。老後に期待の年金さえ危ぶまれるとなれば、どうしたら?
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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