2008-05-20

ホテルにて  NO 2208


 午前中に大阪を出発、雨の想定から通行量の少ない中国道を敢えて避け、山陽道を選択、九州へ向かった。

予想通り岡山の手前から降り出した雨、広島県内に入ると前方が見えないほどの豪雨。それは台風の影響からのようで「横風注意」という電光表示を目にしたように、かなり強い風も感じた。

 関門海峡を越え、やっと九州入り。福岡県内の古賀サービスエリアを過ぎた辺りから強烈な雨、いつも100キロのところが80キロ規制されていたが50キロ以上は危険なほどだった。

 そんな行程の中、予定通りの時間にホテルに到着。走行距離を確認すると、中国道経由より17キロ少ない数字を記録していた。

チェックインを済ませ、すぐに深いご仏縁に結ばれる友人夫妻と共に夕食へ。そこは何度か行ったことのあるお気に入りの店、東京や大阪でも少ないような高レベルな割烹である。

 座席テーブルは足を下ろせるタイプ。雨の道中で「オート・ドライブ」が出来なかったところから、アクセル踏みっ放しの大腿部に疲れを感じる。しかし懐かしい昔話に心が和み、少しだけ「剣菱」という銘柄の日本酒を飲んだ。

 そんな中、夕方に体験した猛烈な雨を思い出し、ふと大地震の被災地に降ったらどうなるの?と心配が。余震が止まることとダムの決壊がないようにと願って手を合わせた。

 ホテルに戻り何度かお世話になった整体師さんの施術を受ける。何とも言えない心地良さを感じながら京都で受けた「タオ指圧」のことを話し「身体のツボ」についての会話に発展、「気」というものに対する互いの思いを交わした。

 温泉という大浴場に行ったら露天風呂に数人の人影が。明日のことを考え、体調を崩さないようにと外には出ず、室内の浅い湯船で温まってきた。

 明日は朝食を早めに済ませ、午前8時までに出発予定。約100キロを走行して寄り道をし、そこから30キロほど戻って講演会場のホテルに向かう。

 九州のあちこちに友人や知人が存在するし交流のある同業者も多い。そんなところから「会場は何処ですか?」「受講出来ますか?」というメールも結構あったが、業界の社団法人の総会を兼ねた講演で、参加者が限られることで返信を。

 我々の仕事は突然に入りスケジュールの変更が余儀なくされることは当たり前、そんな事情から知人の同業者に「録音を」と依頼があったそうだが「マナーに反するから」とやんわりと断られたとも聞いた。

  講演やセミナーで録音する行為はマナー以前というレベルの問題、講演は「内緒話」みたいに「ここだけの話し」なんてこともあるのが普通。セミナーだって有 料というケースが多いのが社会の常識。寄席の落語でテレビでは流せない「枕」を聞いたこともある。故に録音なんてとんでもないことだ。

  昔、著名な作家の講演終了後、主催者側の役員の女性が控え室にお茶菓子を持参された際、「素晴らしいお話しを有り難うございました。感銘を受けました。録 音したテープを何度も聴かせていただきます」と言ったと同時に「何をお考えですか!」と説教されたという出来事が語り継がれている。

 心配していた台風は、幸運なことに東寄りに進んだようで温帯低気圧になる予報。初夏の訪れを感じる緑いっぱい九州道を走行し、受講くださる皆様に少しでも役立つ話しが出来るように頑張ろう。
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