今日の大阪は午前中から雨が降り始め、夜も降り続いて明日も雨模様という予報だったが、気温は然程下がらずこの季節としては温かい一日だった。

さて、数日前のＮＨＫテレビで「コロッケさん」が出演され、大峰山登山の行者達が宿泊に利用する洞川温泉が紹介されていた。

記憶の引き出しを開けると、中学２年生の林間学校で大峰山へ行ったことがあり、その時に宿泊した旅館が洞川の「西儀旅館」だったと記憶している。

近鉄南大阪線の下市口からバスで細い地道を長い時間を要したことを憶えているが、１６組もあったのでバスの台数も半端じゃなく、途中で擦れ違う時は大変だったし、危険な崖下を見ながら恐怖感を抱いたことも忘れられない。

誰もが知られるように大峰山は女性の入山が禁止されており、女生徒は近くの稲村ヶ岳に行くコースだった。

近所に大峰山信仰の講を運営されている人物もあり、何十回も行かれている人達もおられるし、そんな仲間の方が亡くなられた時に山伏姿の方々が「ほら貝」を吹いてご出棺を見送られたことを何回か経験している。

番組の中でも紹介されていたが、この地独特の漢方薬があり「陀羅尼助」という名称だが、洞川のタイプは板チョコレートタイプで、吉野山や高野山に行ってもあるし、石鎚山や大山など山岳信仰の対象となっているところにも存在するが、板チョコのようなものと丸薬があり、古くから我が家の常備薬として備えられていたが、言葉で表現出来ないような苦い味に特徴があった。

中学２年生の時代からすれば半世紀以上の月日が流れていることになるが、記憶というものは不思議なもので、その時の光景が鮮やかに蘇ることもある。

過日に三重県伊勢の賢島で女子プロのトーナメントが行われていた。ライオンズクラブのメンバーで何度か行ったことがあるが、その時にラウンドした人で亡くなられてしまった人もいるので寂しくなる。

賢島は来年にサミットの会場となるが、それによって影響を受けているのが小中学校の修学旅行で、同時期の日程になれば変更を余儀なくされるので大変だし、ずっと関係が続いていたホテルと学校がこれを機に変更されてしまうという問題も起きているという報道もあった。

フランスのパリで起きたテロ事件の影響も大きいだろうし、各空港や賢島の警備態勢は大変だと想像する。何時何処で災難に遭うか分からない。将来は東京でのオリンピックの開催もある。社会が危険になってしまったことを理解しておかなければならず、アメリカの同時多発テロや今回のパリの事件もそうだが、テロリスト達の描くシナリオは映画の世界でも考えなかった行動をするのだから恐ろしいのである。

「幸せ列車」の各駅停車で続けている「小説　女将シリーズ」だが、今日の号ではランチサービスを始めた出来事を書いた。ご興味があれば左側の列車のリンクボタンからどうぞ。

今日の写真は吉野山の陀羅尼助の丸薬を。