2005-05-22

言い過ぎかな?  NO 1164


 朝から東京にいる姉から電話が。娘達ファミリーと共に母に会いに来るという。母からすれば曾孫達との再会にも。夕方前から賑やかな光景となったが、アメリカにいる曾孫2人はパソコン画面ということに。

互いが「老けたねえ!」の言葉を交わす。娘達それぞれの結婚式のことを思い出したが、誕生した子供達を見ながら「ゴッド・ファーザー」の映画の一場面が浮かんでいた。

 4人の子供がある私の友人、彼の人生哲学が面白い。「俺の目標はゴッド・ファーザー。ファミリーをいっぱい集めてワイワイ食事をすること」と言って、生めよ増やせよと子供達に奨励金まで提示している。

 そんな彼、ある時「葬式は家族が多い方がよいだろう?」と、ぽつっと言った言葉が印象に残っている。

「母のことを頼むね」と姉達からの伝言。近い将来に高齢になった母の葬儀で喪主をつとめなければならない私。改めて長男の責務を感じた。

 塾生の発信する日記を訪問したら、司会を担当したお爺ちゃんの葬儀当日、故人に4人目の曾孫さんが誕生したと記載され、その事実が司会のトークで式場内に伝えられそうだが、それは、きっと不幸な儀式空間の中で何より「不幸でない」ひとときが生まれただろうと拝察する。

 姉の2人の娘、次女から「オジサンに」と質問が。結婚するまで姉の教育が厳しかったそう。「久世家って、そんな家系だったの?」と訊かれた。

 私のオヤジはとんでもないほど厳しかったが、姉がそんな教育を子供達にとは想像出来ず、それが末っ子に嫁いだ旦那の家の影響からだろうとフォローし、教えられた礼節が間違いなく役立つと断言しておいた。

 何度も書いたように礼節の行き着く先に「後ろ姿」がある。子が親の背中を見て育つように、教える側の立場に責任がある。明日、そんな「後ろ姿」をキーワードにされた葬儀の制服会社が来社される。

 季節は、もうすぐ初夏。汗ばむシーズンを前に夏物の制服が完成しているよう。冬物で弊社スタッフがモデルに起用された経緯もあり、全面的に協力しなければならない。

 明日から企画担当スタッフがギアチェンジ、一気にハイトップで走り出すが、安全運転だけはより以上に。

  航空会社にミス続発。JR、航空会社、電鉄会社、運送会社にタクシー会社、ちょっと「命」の教育が欠けているようで、我々葬儀社が講師となって「抗議」な らぬ「講義」をやりたい心情。そんな関係会社が葬祭業に進出しているし、ホテルでお別れ会なんてビジネスを行っている。

 人の悲しみに対 するホスピタリティとはホテルマン程度では絶対に無理。おもてなしで納得が生まれるなんて夢物語。ましてやポスト・ブライダル対策のビジネスなんて発想で は事故につながる危険性が極めて高い。そんな企業に「臆病になりなさい」「謙虚になりなさい」の言葉を贈りたい。

 事故は何より家系の「命の伝達」を狂わしてしまう。冒頭のゴッド・ファーザーの世界を哀しみに包ませてしまう。今日も酔っ払いの居眠り運転で高校生達が被害に遭った悲しい事故が報じられていた。

弊社が加盟する協会のメンバーや塾生達は、酒気帯び運転をした時点で除名となる。葬儀に携わる立場が加害者になるなんて許せない。自身に厳しくなんて豪そうに言える立場ではないが、事故死とは辛くて嫌な言葉である。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
携帯で下のQRコードをスキャンするか
 または
携帯に下のURLを直接入力します。
URL http://m.hitorigoto.net