2003-09-14

若女将のサービス     NO 546

最近の独り言に、「東京からです」「九州のホテルです」などの表記がないのにお気付きでしょうか?

 日記のように誤解されると、「今、東京ですね。お時間いただけませんか?」と、その地の関係者から携帯電話が入ってくる。

そんな問題が浮上し、なるべく記載しないようにしている。

 来月から品川駅の完成で大幅な時刻表改正が行われ、「のぞみ」が多くなることは便利なこと。頭の中に「のぞみ」の時刻表をインプットしたのは言うまでもない。

 私は、時刻表試験に合格可能と自負する時刻表マニア。全国の在来線特急列車までなら入力されている。しかし、パソコンの登場は、そんなマニアックな世界に一抹の寂しさを覚えさせた。入力すれば一瞬にしてすべてが見られる。おまけに接続列車や料金まで出てくる。

 しかし、機械にばかり頼っていたら老化が早まる。人生黄昏は、囲碁の本、月に1回のゴルフ、月刊誌の時刻表の愛読だけは続けたいと思っている。

 過去に書いたが、『みどりの窓口』で「それ、乗り継ぎ料金になる筈では?」などと、何度か発券変更をしてもらったこともあり、「発券」の際の「発見」がマニアの楽しい世界でもある。

  他府県から講演の依頼を頂戴し、電話を代わる。会場がホテルなら「1時間前に、直接参ります」で済むが、文化ホールや公民館などの場合、必ず確かめている のが最寄り駅からの所要時間。それだけで、「特急**で行きます」まで伝えることが可能。それは、すぐに相手に親近感が生まれる効果があるので役立つ。

 地方へ行くと、地元を走る特急列車の愛称に、特別な愛着を抱いておられることを感じるもの。そんな思いが親近感につながるのかも知れない。

 さて、この「独り言」のお陰で「得」をすることが起きた。

 著名な温泉旅館、部屋で夕食時にパソコンを叩いていると、仲居さんが「ここまで来られてお仕事ですか?」と言われ、「道楽の日課で『独り言』をね」と答えた。

 次の日の朝食、若女将さんがやって来られ「拝見しました」と言うのでびっくり。仲居さんから聞かれ、宿泊名簿に記載した名前を検索したら「あった」ということ。

 「珍しいお仕事をなさっておられるのですね?」

 その言葉が面白い。一般的に「葬儀社」であることを知られると、「よいお仕事ですね?」「大事なお仕事に」「立派なお仕事を」なんて表面的賛辞型形容詞?が返ってくるもの。それが「珍しい」とはユニークではないか。

 きっと初めての職業で形容詞に困られたと推察するが、頂戴してきた予定外のお土産を有り難くいただきましたことを報告申し上げ、上品でチャーミングな若女将さんに感謝の合掌をいたします。有り難うございました。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
携帯で下のQRコードをスキャンするか
 または
携帯に下のURLを直接入力します。
URL http://m.hitorigoto.net