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2005-01-22

不思議な空間?  NO 1044


 隠れ家への訪問依頼が多くなってきた。「司会のレッスンを」と要望される方と共に、これまでの「独り言」で書いてきていた「録音収録」の機材に対するご興味が高いよう。

  本格的なスタジオを想像されて来られた皆さん、そのシンプルなシステムに驚かれるが、「記念にどうぞ」と録音申し上げるビデオ、ご本人のお声を耳にされて 驚嘆されるし、2階のホールの音響システムで放映してあげると「これ、本当に私の声ですか?信じられない」とおっしゃることに。

 昨日、つい最近に収録した映像をホールで放映したが、吹き込みを担当していた女性スタッフ自身が「私、こんないい声だった?」と不思議そう。「音響の為す不思議な効果だよ」と返すと「でしょうね?」と驚いていた。

 今日も興味深い体験があった。講演の打ち合わせに来社されたお寺様、ホール空間の音響をチェックされ「素晴らしい」とおっしゃられてから、いきなりご読経を始められた。

 それは音響システムを一切オフにした状態だが、しっかりとホール全体に響き渡る反響イメージ。「講演の際、マイクがいらないぐらいだね。内緒話も出来ないな」とご機嫌でお帰りに。

  過去に書いたように、弊社のホール空間は反響し過ぎる問題があった。それを椅子の材質やお客様の服装に吸収させ、コンサートホール並みのレベルになった。 弦楽四重奏なら「音響不要」という理想空間、これまでにご利用くださったミュージシャンの評価が予想以上に高かってホッとしている。

 多 くの葬祭業者の皆さんが来社されるが、シンプルな音響と照明システムにびっくりされる。私自身も全国の多くの葬祭式場に参上したが、数百万円から1千万円 ぐらいが常識のよう。中には3000万円というシステムを導入されていたところもあったが、そこでマイクを握って感じたことは、<こんな音質で!>と全く 使いこなしていないという現実。立派なミキサー室に入ってみたら、私のパソコン技術のように、ほんの一部の機能しか活用されていないよう。

  そんな方々が「すごい」と言われるシンプルなシステム、この完成には一流プロの存在があったからこそ至ったもの。これまでに開催したコンサートにご参加く ださった方々のお声「不思議な空間」は、そんなプロセスがあって生まれたもの。それこそ「シーン」の重要なコンセプトなのである。

 町のカラオケ愛好会の皆さんから「一回、歌わして」なんてお言葉も多いが、カラオケルームやラウンジとは異世界の空間、一度歌われたら病み付きになられるのが恐ろしいところ。<ちょっと、音質を落とすべき?>なんて悪巧みを考えてしまうかも?

 夕方、大手ホテルの支配人さんがご来社。奥様の故郷特産物の「りんご」を恵贈くださった。事務所に持って入っただけで「りんご」の香りに包まれる。何か幸せな部屋に環境変化が。

 ホールに入られ音響と照明のご体感、「ホテル以上です」とのお言葉を頂戴したが、それを耳にしたスタッフがニコッとしていた。

  照明担当の責任者は秋田県出身の若者だが、照明のプロに「覚えが早い。後は感性の表現だけ」と言われ、やる気満々でコンサートの度に技術アップが感じられ る。ぼつぼつ本格的な司会研修を体感させる時期到来だと考え、ちょっと空いた時間に探したら社内に居ない。「彼ですか? 今、明後日のお客様の担当責任者 としてご当家に」と女性スタッフが。

 近々に非常に難しくて高度な研修を体験させ、春頃には堂々と本番が出来るように育てたい。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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