2013-03-14
幸せ列車の切符 NO 3220
長野が会場になった冬季オリンピックがあったが、その大会の中で入賞してメダルを手にした若い女性選手がマスメディアのインタビューに「天国にいるお爺 ちゃんに見せたい」と発言し、それに対してあるお寺さんが「どうしてお浄土と言えないのだ」と嘆いておられた出来事が話題になっていた。
今、 天国に関して最も話題になっている出来事が「白い煙」に象徴されるコンクラーベだが、若い人だけではなく、我が国では大半の人が天国という言葉は抵抗なく 使用されているようで、「西方浄土」「霊山浄土」「都率(とそつ)浄土」は仏教に従事される人達に限られている現実があるようだ。
葬儀 に携わる我々司会者は、そんな言葉遣いに配慮するのは当たり前だったが、導師を務められるお寺さんに指摘されないために用いて来た部分もあり、「往生」や 「往詣(おうけい)」などが、果たして参列者に理解されるのだろうかという思いを抱いていたことも否めない事実である。
そんな問題になるであろう「天国」という言葉。今日は、その言葉を悲しみの皆さんのために「切符」という「かたち」でプレゼントしていることを紹介したい。
この数日の号で触れている「幸せ列車」の中に「天国ゆきの切符」という世界があり、大切な方に贈りたい人にプレゼントしている企画がある。詳細については「幸せ列車」のトップページにありますのでどうぞ。
今日はJRの特急列車で「国鉄色」と呼ばれた「183系」の引退日。多くの撮り鉄マニアがあちこちで撮影していたようだが、明日は福知山線でイベントが開催されるそうだ。
「くろしお」「あずさ」「北近畿」などで使用されてきた歴史があるが、ボンネットタイプの「こだま型」の後継として登場したことから国鉄当時の配色に特徴があり、この列車を最後に「国鉄色」が消えるというのも寂しい思いがする。
鉄道の切符で忘れられない話があった。弊社と深い交流のある北海道の同業者のスタッフが、担当した葬儀で故人の「お心残り」を伺ったら、闘病生活を過ごさ れた病室で「元気になったらもう一度富良野に行きたいな」と仰っていたそうで、ご自宅の最寄り駅で富良野行きの切符を購入し、それをご遺族にプレゼントさ れたら大層喜んでくださったそうだ。
お柩の中に納めることも考えられるし、49日間祀られる中陰祭壇にお供えされるケースもあるだろう が、相手を喜ばせようという低次元なサービス発想ではなく、何とかして差し上げたいという「心」が「かたち」になったもので、そんなスタッフのいる葬儀社 は素晴らしいと賛辞したが、今ではその地のオンリーワン、ベストワン、ナンバーワン企業として成長を成し遂げている。
我が業界に「感動させます」なんて信じられない言葉を売り物にしている同業者があるが、何度も書いたように、感動とは受けた側が感じるところから生まれる言葉で、提供する側が使用するのは恥ずかしいと考えて欲しいものである。
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