2003-11-04

第一次研修を終えて    NO 595

事務所に寄ると、机の上にメールがプリントアウトされたものが置かれてあった。

 その中の1枚に、お寺のご住職から頂戴したものがある。

 「最近、葬儀が急変してきているようです」との始まりで、何か危機感を抱かれたような内容を記載くださっていた。

 早速に返信を書き上げることにしたが、どの地方のお方か、また、年齢がどのくらいのお方かも分からず、失礼な駄文の列記でお返しすることになってしまった。

 さて、昨日と今日は、東海地方の同業者のスタッフを迎え研修を行った。昨日は夜の食事に付き合うことが出来たが、今日は、私が担当しなければならないお通夜があり、その式場に行った時点で失礼させて貰い、何か差別をしてしまったようで申し訳なく思っている。

 来る*月*日というような約束事は、何より恐怖感。だから前日に互いのスケジュールを確認し合ったうえで進めている。

 これまでの研修日で、「ごめん、急にホテルで社葬の打ち合わせが入ってしまい、今から出掛けるけど、それを研修してみる?」ということもあった。

 それがアンラッキーかラッキーかの判断は相手側が決めることだが、「超ラッキー」という声が生まれていた事実もある。

 ホテルでの社葬は、日時が決定すると私自身が担当しなければならない。その日を迎えるまで重ならないように祈るばかりで白髪が増える。

 今、数件の社葬の予定があり、今日も来月のホテル葬が入っていたが、来月と言えば12月。施主様側もホテル側も大変な時期となり、参列される方々への訃報通知を急がねばならない。

 今月行われる社葬は、第一回目の打ち合わせ時に訃報通知を創作した。

 偲ぶ会、お別れの会など、ホテルに於ける社葬にも様々な形式がある。故人と会社にとって最もベターなプロデュースが大切で、ホテルを会場とする以上、高いご満足に至るホスピタリティをコンセプトにシナリオを描いている。

 東海地方から来社されたスタッフたち、皆さん若い方だったが、年寄りの説教のような研修講義で何を得られただろうかと心配している。私の今回の狙いはただひとつ、葬祭サービスの奥深さの認識。

そんな意識改革のきっかけになれば幸いだが、「隠れ家には、二度と行かない」という会話が交わされているかも知れない。

  明日は、1時間半の葬儀。弔辞が3名おられるそう。スタッフが持ち帰った取材表には、ご家族それぞれが綴られた思いがぎっしりと書かれてある。ナレーショ ンは男女バージョンで進めることに決めたが、原稿は明日の朝に創作することにした。なぜなら、どうしてもご家族に確認して欲しいことが浮かんだから。

 少しの冷え込みで腰がジンジンしてくる。構想だけ練りながら、風呂であたたまることにしよう。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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