2004-04-18

雨女?   NO 767

 昨日、静岡で30度を越えた真夏日となったそうだが、今日の大阪も好天に恵まれ日差しが強い。

 そんな中、今夜のお通夜の準備に出掛けるスタッフ達が話し合っており、一人がネットを開け天気予報を確かめている。

 どうやら未明から雨が振り出し、明日の葬儀は大雨が予想されている。取り敢えずご親戚用に数十本の傘を積み込ませ、式場外のテントを増設させることにした。

 弊社に「雨女?」と呼ばれるスタッフがいる。彼女が事務所から出ると雨が降り出し、戻ってくると不思議と止む。そんなことがこれまでに何回もあり、それらは取引先の中でも有名になり、「担当は、**さん! 雨の覚悟をします」なんて言葉が交わされている。 

 彼女があるホテルで偲ぶ会を担当していた。そのお客様、市立の葬祭式場を予定されていたが、「当日が雨のこともございますが?」というアドバイスからホテルに変更。

 その偲ぶ会が行われている最中、外は猛烈な雨。「ホテルを会場にしてよかった」と感謝をされた出来事もあった。

 参列者が多い場合や、式場が雨の影響を受け易い時など、「**さん、頼むから事務所から出ないでね」とまで言われる始末。「天気男」か「天気女」を入社させなければと思っている。

 そんな彼女が数日前、二日間の研修と試験に挑戦していた。彼女が持する資格がないと受講できない専門分野。その結果がもうすぐ届くだろうが、その資格に新しい特殊技術がプラスされることで弊社のオリジナリティがグレードアップするので楽しみだ。

 さて、アポがあって来社されるホテル関係者の話を伺っていると興味深いことがある。ホテル業界で潮流となっている「ホテル葬」だが、真剣に取り組まれているホテルは、研究、研修に関する費用の制限がなく自由に勉強する環境が整っている。

 経営が厳しく、仕方なくホテル葬に着手されるホテルの場合、セミナーの受講料や交通費にも厳しい制約が設けられており、最速の道を暗中模索される状況にあるが、両者が結論として弊社にやって来られる事実がおもしろいところ。

そんな質問をしてみるとホテルの姿勢がはっきりと把握できることにつながり、そのホテルをでは「どんなサービスシステムを構築するべきか?」というプロデューサーの重要な判断材料になっている。

 空模様を心配しながら「お通夜」の式場に出掛けた。式場は地域の会館だが、多くの方々が参列されており、そのご人数は最近では珍しいほど。それらは故人の人望を物語る「証し」だと感じた。

 葬儀には遺影が飾られるが、畏まったお写真が大半で、<どうしてこんな写真を?>と疑問を抱くことが少なくないが、今日のお写真はご生前の人柄が伝わってくるもの。ここにもご遺族のお気持ちが表れているような気がした。

 明日の葬儀、歓迎したくないが確実に雨。弊社の「雨女?」を事務所に待機させるぐらいでは逃げられそうにないが、出来るだけ小雨となるようお祈り申し上げる。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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