2004-05-24

会合から帰って   NO 801

弊社のスタッフ達が「台風おじさん」と称号を贈る人物がいる。

 「社長、居てる?」と、いつもいきなり飛び込んで来る。様々な方々との交流があるが、ユニークというならダントツでこの人が一番。そのグローバルな発想に驚嘆させられるから楽しい。

 腰掛けて喋りだしたら止まらない。ボルテージが上がると突然立ち上がり演説調。体験したスタッフ一同が、一様に歓迎しているのも面白い。

 「女房に逃げられ独り暮らしを考えたら、老後のことを思いついた。そこで発明して創作したのが車椅子機能が付いた分離型介護ベッド」

 彼は、そんな物語風に過去に特許を得た数々の発明品を解説してくれる。

 昨日の夕方、そんな彼が事務所にやって来られ、私が不在中というところから30分ほどスタッフ達に一席打つてくれたそう。

 彼のお母さんの葬儀は私が担当したが、九州の出張先に電話が入り、「すぐに大阪へ帰って来てくれ。母親があんたを待っているのや」と訃報を聞いたのも懐かしい。

 そんな彼、その交流関係の広さには何度も驚かされた。

「会わせたい人がいる。頼むわ」と言われて待ち合わせ場所に行くと、上場会社のトップや著名人ということが多く、急いで場所のセッティングを変更した思い出もある。

 彼の人生哲学『地道な成功者たるよりも華やかな敗者たれ』には「味」がある。

「陰の薄い成功者となるよりも、華やかな敗者となるのを望む大胆な勝負師や」と豪快に笑いながら語っていたのも印象に残っている。

 その彼をテレビのドキュメント番組で紹介する企画が進んでいる。そこでは、彼の立ち上げた「けったいな企業家の会」である『なんじゃもんじゃの会』も取り上げられるだろうが、神出鬼没の行動から、テレビ局のスタッフが右往左往されるだろうと予想する。

 さて、今日は、弊社の新人スタッフの歓迎会だったが、私は仏教会の集まりに出席のために欠席した。

 閉会時の副会長さんのご挨拶で「この数年に最高という出席人数」というお言葉があったが、それは、会場となった料理屋さんがよかったという影響も? 御堂筋にある韓国領事館のすぐ近く「料亭 花月」の広間の評判が高かった。

 久し振りにお会いした隣席の方から「タバコを止めて10キロ太ってね、毎晩5キロは歩いているよ」と言われ、80歳を超えられた仏教会の長老さんからは、「人間は歩かないとダメ」と説教を拝聴した。

 「気品」よりも「貴賓」を感じる女将さんが素敵。お世話をくださった女性スタッフの着こなしも中々のもの。そこには大阪では珍しい時間の流れを感じた。
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