2013-11-04

また今年も  NO 3450


 いつも北海道から大好物の「じゃがいも」をプレゼントいただくので恐縮だが、今日は事務所から「鮭が一匹送られて来ました」と電話があり、自宅まで届けて貰った。

 中には大好物の茶色の「水飴」も入っており、いつも半分をプレゼントしている割烹の友人に持参するのだが、その際に「鮭」を切り身にして貰うように頼んだ。

 北海道から東北へ行く予定があるが、鮭の送り主が在住するのは青森県、函館から「特急 スーパー白鳥」で新青森へ、そこから新幹線に乗り継いで行くので大変だが、この世に生ある内にお礼を伝えたいので立ち寄りたいと思っている。

 これまでの人生で、全国各地にご仏縁に結ばれる友人達が存在していることは何よりの宝物。何度も書いた「行きたい」「会いたい」「見たい」「食べたい」などの「たい」は人間に許される欲望の言葉で、それは「逝きたい」ではない「生きたい」の裏返しかもしれない。

 デパートの地下や観光地で見掛ける「水飴」は透明で、茶色のものなんて入手出来ない最近だが、送り主のお母さんが昔に菓子業をされていたそうで、わざわざ手作りくださっていることを知って手を合わせている。

 割烹をやっている友人もこの茶色の水飴が大好物。残り少なくなったものを彼は「冷やし飴」という代物に変えてくれ、生姜を加えたら特別な美味しさが感じられるので最高である。

 彼の後継者も和の世界で修業したことから、デザートで珍しいものを出してくれる。何より彼が産地で直接収穫して来たものだからまさに本物の味がする。

 偽装問題が次々発覚している最近だが、その友人によると料理人達なら異質な食材ならはっきりと認識出来る筈と断言し、組織ぐるみの行為であると指摘していた。

 食材を偽っていないホテルやレストランが大半と信じたいし、そんな立場からすれば誤解を招くので迷惑な騒動だが、何よりプロの誇りを失った事実が寂しい話である。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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