2007-06-14

映画のタイトルから  NO 1888


  カンヌ映画祭で日本の女性監督の作品が入賞していた。そのタイトル「殯の森」の「殯(もがり)」の文字を始めて目にされた人も少なくなかっただろうと想像 する。その意味については映画の解説にあったので省くが、中国や台湾では葬儀のことを「殯儀」と呼んでいることを知って欲しいものである。

 過去ログに遡ってみたら2002年8月23日に発信した「NO 174号」に「殯儀」というタイトルで書いており、中国国内で「殯儀」に関する専門学校の登場について触れていた。

 ふと思ってグーグルで「殯儀」と検索したら10万件ぐらいがヒットするようで、その大半が中国語の世界だが、上述の我が「独り言」の号もトップページに出てきていたのでびっくりした。

 もう5年近くも経つ昔のことなのに出てくるとは不思議な話しだが、それだけ日本人の発信するブログ等ではこの文字を用いていないということは確かなようだ。

  神道系の高貴なお方がご帰幽された際、そのご身分に寄っては「殯」に関する言葉を用いた儀式作法が行われているようだが、最近の我が国内の「ありかた」に は昔の日本人の風情として語り継がれてきた「野辺の送り」も都市部では難しく、送る側の事情が優先されている厳しい現実も生じてしまっている。

 家族葬がどんどん増える、無宗教を希望される方々も増えた。その主導権を握られているのは私と同じ団塊世代に人達だ。

 もうすぐ女性団体向けの講演があるが、そこで質疑応答をすれば予想外に問題提起も出てくるだろう。そこで感じる皆さんの素朴な質問にこそ我々にとって将来の道を感じるヒントがあるのだ。

 過去に担当した消費者センター主催の講演も刺激だと喜ばれたが、今回は、もっと強烈な内容で提案したいと考えている。

 会場は弊社本社のシーン2階のホール、伝達力が確実にアップする音響器材の存在もある。そこで音楽と言葉の不思議なご体感も面白いだろう。皆さんの「!!」というようなご表情を想像する。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
携帯で下のQRコードをスキャンするか
 または
携帯に下のURLを直接入力します。
URL http://m.hitorigoto.net