2007-06-12

交通事故の教訓?  NO 1886


 スタッフを伴って、ある宗派のお寺へ。ご住職と副住職様とご一緒に先住様「十三回忌ご法要」の打ち合わせ。天井の高い立派なご本堂、そこで「花いっぱい」というご祭壇のデザインを考えることになった。

 お寺の歴史を拝聴しながら驚嘆。その次の年に先々代様の50回忌。そして、その次の年には先々々代様の百回忌を迎えられるそうで、そのお方が派の開祖だと伺ったからだ。

 重厚な雰囲気に圧迫されそうなご本堂、そこにマッチするご祭壇を発想するのは簡単ではなく、花のプロ達の意見を聞きながら真剣に取り組むことにした。

 自宅に戻って着替えをし、それから約束をしていた人物と会うために出掛けたのだが、寺田町駅の構内にある店で<蕎麦でも>と入ったら「社長!」と近所のオジサン3人とばったり会った。

 それは、本当に不思議な出来事。3人が複雑な問題で悩まれ、私に依頼する相談をしていたと言うではないか。

「こんな偶然があるとは驚きだな。ちょうど会社に電話を入れようとしていたところだ」とのことだったが、時間に追われている事情を説明し「とにかく夕方に戻るから」と約束、食事を簡単に済ませて目的地へ。大阪を代表するホテルでコーヒーを飲みながら打ち合わせ。

後日に進めなければならない重要な案件について1時間ほどで話し合いを済ませ、3人組のことが気になって早めに戻って帰社したと連絡を入れた。

 しばらくすると如何にも申し訳なさそうな感じで来社、そこで依頼された問題は想像もしなかった難しい問題。ある人の友人が交通事故を起こし、予想される行政処分から仕事がどうにもならない事情があり、その軽減を目的とする嘆願書の文章創作を頼まれたのである。

 事故の事後処理で不適格な行動があったようで大変な問題。事故そのものの経緯、そして保険会社の対応や被害者側とのやりとりを聞かなくては成文化は不可能で、それぞれが電話で何回も交信しながら大凡の情景がわかってきた。

 それにしても聞いた話しによると、加害者に不可思議な行動があったみたい。3人とも首を傾げる部分もあり、その事実の把握なくして作文は絶対に無理だが「とにかく適当に頼むわ!」とそればかり懇願され、20分ほど頭を悩ませて抵抗のない形式例文として草稿をした。

「こ れでいいわ!雰囲気が出ているわ。さすが!」と言うことで持ち帰られたが、嘆願書とは被害者の自筆サインがあって意味が生まれるもの。果たして<これで相 手さんが納得を?>と、疑問いっぱいの内容であったが、被害者の方が骨折された事故ということが判明し、死亡事故でなかったことが私にとって救いとなっ た。

 加害者になるな! 被害者になるな! 事故を起こしてから後悔してもどうにもならないことを知るべき。ハンドルを手にしたら安全運転第一を考えたいものである。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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