2006-01-15

一年振りに実現です!  NO 1395


  朝から「隠れ家」で仕事中、玄関でお客様の声がする。「ホールを見せて欲しい」とのご要望で2階に案内したそうだが、今日のホールはコンサート・リハーサ ルの準備中、その前の時間帯でホッとしたが、担当スタッフからの報告によると、ご入院されているお母様の葬儀をホールでというご要望。

そんな際、演奏者の方々がご到着、急いで応接室にご案内したが、運び込まれる楽器をご覧になり驚かれ「多目的ホール」であることをご実感いただいた。

 最近、こんなお客様が多く、その対応にスタッフ達が苦慮している。全天候型の空間提供に葬儀というご要望が多過ぎる。人道的観点から年末に会場提供申し上げた葬儀で一気にそんなお声が強まった。

 親しい人達から「変なオジサン」を飛び越して「頑固オヤジ」と呼ばれ出したこの頃、あちこちの町会の役員さん達からも「何とかしてよ」のオンパレード、地域の会館が使用されている場合に悲痛なお声の電話や来社されて懇願される状況になっている。

 数日前の葬儀で切実な問題に直面した。ご高齢の奥様のご逝去、結果としてお寺で行われたが、「寝たきり」に近い状態のご主人がお通夜とご葬儀に出られなかった。

 ご自宅で付き添われた娘様も、さぞかしお辛い思いをされて過ごされただろう。そんな事情から「シーンで」と強く要望されたご遺族や近所の方々に申し訳ない思い。もし弊社のホールだったらご主人も娘様も参列出来たと考えると後悔が生じた。

 そのご主人、バリアフリーという物理的環境からだけではなかった。担当医の「風邪に要注意」という事情があり参列を断念されていた。

  ご精算に喪主様がわざわざご来社、その時「ここでしたかった」とこぼされたことに手を合わせたが、癒しや慰めを重視する弊社の企業理念、それからすればと んでもないミスを犯したという罪悪感に苛まれ、ご当家担当責任者からも何とも言えない表情で無言の訴えを感じた出来事だった。

 さて、リ ハーサルだが、琴が10面持ち込まれ、そこに三味線と尺八が入って邦楽ワールド一色、第二部ではボーカルが加わってこれまでになかったコンサート風景。 ボーカル以外は一切音響なしで可能、生の音色がそのまま耳に入る特殊空間という「シーン」ならではの音響空間が生まれていた。

 ご出席されるお客様達は間違いなく幸運であろう。13弦の繊細な音色から迫力のある17弦のアンサンブルまで編曲されている。質の高い音楽を求められる「シーン」のメンバーさん達にも、きっとご満足いただけると確信した。

 このコンサートが実現したのはご近所の方との「えにし」からだが、夢みたいなお話が約1年振りで実現したので嬉しい限り。

 そんな縁結びをくださった方が「皆さんで」と、差し入れご持参でエールのお声を。私も奏者の皆さんとご一緒に頂戴して恐縮、この「独り言」で衷心よりママさんに御礼を申し上げます。

素晴らしい香りのコーヒー、<シーン・ブレンドかな?>と思いながらいただきました。

 誠実、希望、愛、幸運を表すと言われる「四葉のクローバー」だが、そのママさんのお陰で「シーン」にもう春が訪れた思い。前述の4つの言葉のキーワード、コンサートに参加される皆様に、何よりのプレゼントになるような気がした今日だった。
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