2005-04-27

命に結ばれて  NO 1139


 JRの大事故、続々と増える死傷者の人数に驚愕。それぞれのご家族のことを慮ると、急変してしまったこれからの皆さんの悲嘆にくれられる人生に心が痛む。

アメリカに在住する娘からも電話、沿線近くに住む親戚の叔母の安否を気遣っていたが、無事だったとの報告に安堵していた。

 関東を走る常磐線の特急「スーパーひたち」の踏切事故も報じられていた。上野駅から十数回利用したことがある特急列車、何か他人事ではない心情にもなった。

 臆病者の私、よく利用する新幹線だが、どんなに疲れていても熟睡することが全く出来ない病的な部分もある。

<今、270キロで走行中、脱線したら?>なんて恐怖感が過ぎってくるし、停車している「ひかり」や「こだま」を追い越していく際の通過駅、<ポイントが間違っていたらどうなるの?>と思ってしまう。

 交通の発達に生じるスピードアップは、そのまま事故の危険性が高まると言うことだし、私のような心配性には血圧が上昇してしまう怖さもある。

 事故の一報が流れた。その瞬間から加害者関連会社の株価下落が始まる。そんな資本主義社会の現実も淋しいところだが、いつの時代にも安全とは過去に存在する多くの犠牲者よって成り立ってきていると謙虚に考えたいもの。

 昨日に書いた取引先の社長のご逝去、朝から訃報通知のファクシミリが届き、「今般、弊社代表取締役社長****が今般のJR事故により、昨日逝去しました」という一文に手を合わせたが、人の世の明日という日の到来を改めて考えさせられることになった。

 塾生達もそれぞれのページで痛ましい事故について触れ、手を合わせていたようだが、そんな中、塾生の一人が新しくコラム発信を始めたことを知った。

 まだ若い彼、2人の子供に自分の生きた証しを残したいという思いで綴られるようだが、この「独り言」の「えにし」ということから、また責任を感じている。

  加盟する協会のメンバーの内10名がコラムを発信しているし、塾生の中で4名がブログなどを始めたということになるが、それぞれが葬儀に対する熱い思いを 書いていることにエールを贈りたいし、ご訪問くださった方々が「命」について考えていただくきっかけとなり、我々の仕事を少しでもご理解いただけることに なれば嬉しいところ。

 全員に共通すること、それは「悲しみを理解しようと努力している」こと。よくもここまで純粋な心の持ち主が集まったものだと驚いているが、全員が「ご仏縁」という言葉を大切に結ばれており、強くて太い絆を感じている。

 塾生の皆さん、日本トータライフ協会のメンバー達が目指す「悲しみのプロ」を目標に研鑽され、自身の仕事に誇りを抱かれる「葬儀<者>」に向かって精進されることを願っています。

 そんなところから、上記<HOME>に「やがて大人になる『こどもたち』へ」を接続しました。
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