2006-04-12

摩訶不思議?  NO 1473


 病気の「気」の意味について詳しいメールをくださった女性がいる。「慌てず、ゆっくり養生する時間が必要です」と書かれ、「外から治すものではなく、中から治すものです」と結ばれてあった。

 早く退院したいと病院で頑張ってきたが、いざ戻ってみると、いくら焦ってみても回復に時間が必要なことを理解、それだけ大変な手術であったことを実感している。

 それにしても入院中は不思議な体験が幾つもあった。看護師さん3人が私の「えにし」深い人とそっくりであったり、病室に「鳳凰」の絵が2日間浮かび描かれていたことはどうにも説明のつかない出来事でもある。

 所属しているライオンズクラブの会長が、昨年に大手術をされた際の不思議な体験を教えてくれた。麻酔から開放される少し前、きれいな花畑の中で子供達がいっぱい遊んでいる光景を見たそうで、はっきりと覚えていると語っておられた。

 では、私の場合はどうだったのだろう。麻酔が効き始めた瞬間から昏睡状態に入り、意識不明みたいな状態になっていたが、意識がはっきりした際に何の記憶もなかったことは確かだった。

 しかし、それから10日ほど経った頃、ふと不思議な光景を思い出す出来事があった。

それは、午後に微睡んだ短い時間の中で思い出したと記憶しているが、名古屋からフェリーで仙台を経由して北海道へ。そこから自分の車で広い北海道を回って葬儀の改革を訴える行動をやり、次の光景は敦賀へ向かう高速フェリーの中というものだった。

 どう考えてみても手術中の無意識の中で見ていた夢のよう。それがお前の仕事だと誰かに後押しされたみたいだが、それが誰かは未だに不明である。

 記憶というものは何かをきっかけにして瞬間的に浮かんで来ることがあるもの。若かりし頃に起こした名神高速道路での事故でも、喪失していた記憶が10日後に思い浮かんできた不思議な体験をしている。

  これまでの人生には不可思議な出来事がいっぱいあった。予定を変更して大事故に遭遇しなかったこともあったし、九州行きで大嫌いな飛行機に乗ることにな り、伊丹空港まで行ったところで取り止めて新幹線に変更したところ、その飛行機が整備不調で欠航するというびっくりした事件もあった。

  今回、手術で痛い目に遭った。でも間違いなく「命」を助けられた。何か不思議な力に守られているように思えてならない気がする。「命」をもう少し「使」え というようなパワーを受けているのだろうか。それなら「使命」という仕事につながりが生まれる。そんな勝手な思いでこれから活動を始めるつもり。

  病室に2日間現れた「鳳凰」は、中国でめでたい時に出現する想像上の鳥だが、「つがい」であることに意味がある。となると、誰かが心を共有して行動するこ とになるだろう。それらが協会のメンバーや塾生達のような気がする。そして、この「独り言」を通じて結ばれた多くの皆さんの存在もそうなるかもしれない。

久世栄三郎の独り言(携帯版)
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